今の時代、WEBコンテンツや口コミサイト以上に、SNSによるユーザーのリアルな声が重視されていることも少なくありません。そんななか、企業がSNSを活用して行う情報収集手法「ソーシャルリスニング」に注目が集まっています。
ソーシャルリスニングとは、SNSを活用し企業がマーケティングや商品開発を行う上で必要な情報を収集・分析する際に活用される方法です。企業のSNS担当者の方も、これまでは広報としての業務やバズる企画の考案などがメイン業務だった方も多いでしょう。しかし最近になりソーシャルリスニングが求められることで「何をしたらいいの!?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、そんなソーシャルリスニングのやり方から、企業がソーシャルリスニングをするに当たってのメリットやおすすめのツールを解説します。
企業がソーシャルリスニングを行うメリット
ソーシャルリスニングで消費者の投稿データを収集・分析することで、マーケティング戦略に役立てられるのが大きなメリットです。
また消費者や業界の動向から、商品に対するニーズや競合他社の評価なども分析することができます。
ユーザー属性を確認すれば、新たな顧客層の開拓や滞在的なニーズの発見につながり、今後の施策や商品・サービスの改善のヒントになるでしょう。
また、広告施策の効果検証としてSNS上の評判をチェックする際にも有効です。リアルタイムで成果を確認できるので、プロモーションにおけるPDCAをより早く回せるでしょう。
他にも、自社商品やサービスに関するネガティブな印象や、風評被害になりそうな発言をチェックすることで、炎上などのリスクにも対処できます。
ソーシャルリスニングのやり方
実際にソーシャルリスニングを行うには、どのような方法があるのでしょうか。誰でも簡単に実施できる分析方法として、下記の3つが挙げられます。
- Yahoo!リアルタイム検索
- Googleトレンド
- X(Twitter)の検索窓
これらは無料で実施できるので、ソーシャルリスニングのやり方に悩んでいる場合や初めて実施する場合は、すぐに取り入れてみましょう。
また、より詳しく一歩先の分析を行いたい場合は、SocialDogをはじめとするツールの利用がおすすめです。
ここからは、それぞれの手順について見ていきましょう。
Yahoo!リアルタイム検索
検索エンジン「Yahoo!」のトップページに設置されている検索窓を使用して、リアルタイムで話題になっている情報を検索する方法です。
検索窓の上部にある「リアルタイム」をクリック、あるいは検索したいキーワードに「なう」をつけて検索すると、X(Twitter)内の投稿を確認できます。
特定のキーワードを含む投稿(ツイート)の投稿数や内容、特定のトピックスにおける感情の推移、ポジティブ投稿・ネガティブ投稿の割合などを表示可能です。
自社関連のキーワードを調査したり、炎上リスクを軽減したりするのに役立つでしょう。
Googleトレンド
市場動向やトレンドをチェックしたい場合は「Googleトレンド」を活用しましょう。
トップ画面では最新の急上昇ワードや、リアルタイムの話題について一目で確認することができます。また特定のキーワードやトピックがどれくらい検索されているかチェックすることも可能です。
期間を指定して特定のトピックにおける人気度の動向が分かるようになっており、グラフで視覚化されます。
ある程度検索ボリュームが大きいキーワードを対象とするので、大まかな傾向やトレンドを把握するのにおすすめです。
X(Twitter)の検索窓
X(Twitter)で条件を絞って検索したい場合は「高度な検索」を使うのがおすすめです。
検索したキーワードを入れて、ページ右上の検索フィルター内にある「高度な検索」から、条件を設定しましょう。
X(Twitter)の検索で便利なコマンドもいくつかあります。
期間を指定して検索する方法 | since:yyyy-mm-dd until:yyyy-mm-dd |
過去の期間を指定して特定のアカウントを見る方法 | from:@ユーザー名 since:yyyy-mm-dd until:yyyy-mm-dd |
完全一致のキーワードが入った投稿(ツイート)を調べる方法 | “検索したいキーワード” |
特定のキーワードを除外して投稿(ツイート)を調べる方法 | -除外したいキーワード |
特定のキーワードで多くのRTを獲得した投稿を調べる方法 | min_retweets:数字 |
対象のキーワードに対象期間を指定したり、他のワードを加えたりすることで複合的な検索結果を取得することができます。
SocialDog
より詳細な分析を行いたい場合は、ツールを活用することをおすすめします。ソーシャルリスニングで便利なのがSocialDogの「キーワードモニター」です。
キーワードモニターとは、キーワード検索の条件を事前に設定しておくことで、設定したキーワードに含まれる投稿(ツイート)やアカウントを自動的に収集できます。
たとえば、会社名や店舗名、商品名、サービス名などを設定しておくことで、自社に関連する投稿(ツイート)やプロフィールを持つユーザーが取得できます。
また分析や自動化機能などもあるので、効率的かつより詳しいソーシャルリスニングが行えるでしょう。
SocialDogのキーワードモニターの使い方は、次回の記事で詳しく解説します。
まとめ
今回は、具体的なソーシャルリスニングのやり方について解説しました。
まずは検索エンジンやSNSの検索を活用することで、話題のキーワードやトピックを収集・分析することが無料で簡単にできます。
自社アカウントの現状やSNS上での話題について詳しく把握し、一歩先のX(Twitter)分析を行いたい場合は、分析ツールを活用しましょう。
X(Twitter)分析ツールを活用したい場合は、キーワードを自動的に収集できる「SocialDog」の活用がおすすめです。