国内の月間アクティブユーザー数が4,500万人にも登るX(Twitter)は、10代から60代まで利用率が高く、拡散性の高さや情報伝達スピードの速さが特徴のSNSです。
X(Twitter)の拡散性を利用した企業のアカウントや企業の商品やサービスの認知拡大を図る方法のひとつに「X(Twitter)キャンペーン」があります。X(Twitter)キャンペーンとは、一般的にユーザーに対して企業の情報収集や認知拡大を行うためにユーザーになんらかのベネフィットを与え、フォロー&リポスト(リツイート)やいいねの行動を喚起する施策です。
X(Twitter)キャンペーンは一般的なオーガニック投稿と違い、ユーザーに直接的なベネフィットがある分、一気に認知の拡大が図れたりユーザーからの大量の反応が得られる他、企業側のブランディング力の強化につながるケースもあります。
今回はそんなX(Twitter)キャンペーンの種類や活用方法について紹介します。「SNSを活用して認知拡大やユーザーの反応を得たい」とお考えのSNS担当者の方はぜひご参考ください。
X(Twitter)キャンペーンとは?なぜ実施するのか
X(Twitter)キャンペーンとは、企業アカウントがX(Twitter)上で実施するプレゼントキャンペーンのことで、X(Twitter)のもつ拡散性の高さや情報伝達スピードの速さを活用しています。
気軽に参加できて、プレゼントをもらえる可能性が高いX(Twitter)キャンペーンは、X(Twitter)利用目的のひとつにも挙げられるほど認知が広がっています。
引用:[Twitterの企業アカウントに関する調査|株式会社ネオマーケティング]
実際に株式会社ネオマーケティングの調査によると、X(Twitter)利用者の40.5%は利用目的として「キャンペーンなどに参加するため」と回答。
通常のキャンペーンは専用フォームからの申し込みや個人情報の入力がハードルの高さとなり、参加者を増やしにくいというデメリットがありましたが、X(Twitter)キャンペーンはX(Twitter)アカウントを持っている人全員が気軽に参加できるものがほとんどです。
X(Twitter)キャンペーンでは主にプレゼントキャンペーンや特典抽選などのユーザーへのベネフィットを提示することが条件となります。
そのため、オーガニックの投稿と違い、競合と比較して知名度がない新しいサービスや商品も、SNSキャンペーンを活用することでより早く確実にユーザーに認知の拡大を図ることが可能です。
以下ではX(Twitter)キャンペーンを行う具体的なメリットについて解説します。自社のSNS運用の目的にX(Twitter)キャンペーンがマッチするのか確認してみましょう!
X(Twitter)キャンペーン実施のメリット|認知の拡大と継続的な運用の手助けになる
X(Twitter)キャンペーンを実施するメリットは下記の3つです。
- フォロワーの増加
- 自社アカウントの認知の拡大
- 話題性の創出
X(Twitter)キャンペーンの多くは参加者にフォローやRT(リポスト(リツイート))を促します。キャンペーンを実施するとフォロワーの増加はもちろん、RTによる認知の拡大が期待でき、話題性を創出したことで、日常生活での商品の認知が高まります。
X(Twitter)キャンペーンは実施後にも継続的に運用がしやすいというメリットもあります。X(Twitter)キャンペーンの参加者の66.1%はキャンペーン終了後も継続的にアカウントをフォローしているという結果が出ています。
引用:[Twitterの企業アカウントに関する調査|株式会社ネオマーケティング]
つまり、キャンペーンによるアカウントの認知拡大後は、継続的なアカウント運用を通して商品購入の動線を作り、利用率や購入率を上げることも可能です。
フォロワー獲得後もフォロワーを維持しながら運営するには、アカウント運用に関する基盤をあらかじめ固めておく必要があります。
X(Twitter)キャンペーンの種類
X(Twitter)キャンペーンには以下のような種類があります。
- フォロー&RT
- インスタントウィン
- ハッシュタグキャンペーン
キャンペーンごとの特徴や強み、注意点について見ていきましょう。
フォロー&RT|後日来るDMが楽しみになる
キャンペーン参加条件にフォローとRTを指定する方法です。X(Twitter)キャンペーンの中で最も一般的な形式で、企業の認知拡大を目的に効果的です。
フォロー&RTのメリットは、LPなどの別設置が必要ないため企業が継続的に実施しやすい点と参加者が気軽に参加できる点。一方でリポスト(リツイート)によって参加者の投稿を促すため、通常アカウント(一般ユーザー)の参加率が下がり、懸賞参加用に作られたアカウントの利用が増えるデメリットもあります。
フォロー&RTについて細かな設定方法や成功事例について知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
インスタントウィン|RTで応募できてすぐにリプライが返ってくる気軽さ
インスタントウィンとは、指定された投稿のRTをするだけですぐにリプライやURLによって当選結果が分かるキャンペーンです。
インスタントウィンのメリットは、結果が分かるため応募数が高くなりやすい点と毎日実施することで応募率を伸ばせる点です。一方で投稿(ツイート)数の制限などにより、認証アカウントやポスト制限解除アカウントでないと実施が難しいというデメリットもあります。
インスタントウィンの設定方法や成功事例についてはこちらの記事を参考にしてください。
→ インスタントウィンキャンペーンは拡散力が高く認知拡大に効果的!
ハッシュタグキャンペーン|投稿の話題性を集める
ハッシュタグキャンペーンとは企業が指定したハッシュタグをつけて投稿することで応募に参加できるキャンペーンです。
企業の新商品やサービスに関するハッシュタグを指定することで、指定したハッシュタグが拡散し認知向上を期待できます。さらに、口コミ投稿を条件にすればUGCの獲得ができ、企業の売上アップにも貢献する可能性があります。
一方でハッシュタグの内容に注意しなければ、間違ったハッシュタグが拡散される場合も。特定のハッシュタグが含まれた投稿(ツイート)内容のテンプレートを用意するなど対策が必要で、準備に時間がかかるというデメリットがあります。
ハッシュタグキャンペーンは複数の種類があるため、こちらの記事で詳しく説明しています。
キャンペーン実施の上で注意すること
X(Twitter)キャンペーンを実施する場合は、X(Twitter)の提示するガイドラインに従いましょう。ガイドラインを遵守していなければ、アカウントが一時的にロックされたり、永久凍結されたりする可能性があるからです。
X(Twitter)の提唱するガイドラインの内容は主に下記のとおりです。
- 複数アカウントを作成させない
- 繰り返し同じ投稿(ツイート)をさせない
- すべての応募を確認できるように、主催者の@ユーザー名を含めて投稿(ツイート)してもらう
- キャンペーンに関連する話題を盛り込むように推奨する
- X(Twitter)ルールに準拠する
引用:[キャンペーンの実施についてのガイドライン]
それぞれの項目に対する細かい内容については、別の記事で紹介しています。キャンペーンを実施する際の注意点を確認する場合はこちらの記事を参考にしてください。
→ X(Twitter)キャンペーンの応募規約はトラブル防止の必須項目
まとめ
今回は、X(Twitter)を活用した企業アカウントの運用方法としてX(Twitter)キャンペーンについて紹介しました。
キャンペーンには複数の種類があり、目的によって使い分ける必要があります。話題性を出すための準備や、キャンペーンによって獲得したフォロワーを維持するためにキャンペーン後の動きについても検討することが大切です。
各キャンペーンについて細かな設定方法や成功事例については別記事に紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。