広告を出稿する際、どんなユーザーにどんな情報を届けるかがとても重要になってきます。
従来のテレビ広告や新聞広告といったオフライン広告では、地域や年齢といったざっくりとしたターゲティングを行っていましたが、現在のインターネット広告はよりユーザーを絞り込むことで広告の有効性を高められることがメリットです。
その中でも個人情報が密に詰まっているSNS広告であるX(Twitter)広告は、配信する広告のターゲティングを詳細に絞り込むことができます。
今回はX(Twitter)広告におけるターゲティングの重要性や、ターゲティングの分類方法を解説し、ターゲティングを工夫することによる、低コストで届けたいユーザーに広告を届けられるメリットを最大活用する方法をご紹介します。
X(Twitter)広告のターゲティングと
まず、X(Twitter)広告におけるターティングの手法についてご紹介します。
X(Twitter)広告のターゲティングとは、配信する広告の内容に合うユーザーをさまざまな条件で絞り込む方法です。
X(Twitter)はテキストベースのSNSであるため、投稿(ツイート)内容文やいいね、リポスト(リツイート)を分析すればユーザーの興味対象をカテゴリ分けができるでしょう。つまり、アカウント単体の情報だけでなく、アカウントの行動をベースとした興味・関心を解析することが可能です。
そのため、自社商品の認知を拡大したいのであれば、商品に興味がありそうなユーザー像を年齢や性別で絞り込むだけでなく、類似商品やサービスに対してリポスト(リツイート)やいいねをしているユーザーにアプローチすることも効果的な広告配信手法と言えるでしょう。
このようにX(Twitter)広告のターゲティングを利用すれば、情報を求める人に対して必要な情報を届けられます。
ターゲティングの重要性とは|費用対効果を高める
そもそもターゲティングが重要な理由とは何でしょうか?広告を利用する目的にもよりますが、主にX(Twitter)広告でターゲティングをするメリットは、費用対効果を高められることにあります。
例えば、甘いものが苦手な人と好きな人に対してスイーツの広告を発信すれば、甘いものが好きな人の方がスイーツの広告を見て商品を購入する可能性が高まります。
つまり、発信する広告に対して興味関心のある人に絞って情報を伝えられれば、商品に対して購入や閲覧などの行動に移す確率が上がるということ。
自社の商品やサービスに適したユーザーを探す方法のひとつが、ペルソナ設定です。商品を使用する人物像=ペルソナを設定すれば、ペルソナにあった広告内容を検討でき、親和性の高いユーザーに発信ができます。
X(Twitter)広告におけるターゲティングは絞り込み条件が多いというメリットがある一方で、条件を狭めすぎてしまうと配信効率が悪くなるというデメリットもあります。
X(Twitter)広告を発信する際はペルソナに合った条件を入力しつつ、ある程度は幅をもたせて設定することが重要です。
ターゲティングタイプを3つに分けて解説
ターゲティングタイプは3種類あります。
- オーディエンス特性
- オーディエンスタイプ
- テイラードオーディエンス
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
オーディエンス特性|基本的なターゲティング方法
オーディエンス特性はX(Twitter)広告に限らず、多くの広告媒体で活用される基本的なターゲティング方法です。
下記の5つの項目に分かれています。
- 地域
- 言語
- 端末
- 年齢
- 性別
地域や言語、性別や年齢はX(Twitter)のユーザー登録時に入力したデータを参考に分類されます。
端末とは、ユーザーの使用している端末や携帯電話会社、Wi-Fiの種類をX(Twitter)が分析してターゲティングを行います。Wi-Fiや携帯電話会社などが広告を発信する際、この項目を活用してユーザーを絞り込めるでしょう。
情報が少ないユーザーに対しては位置情報や投稿内容、フォローしているアカウントを参考に推測する点は、X(Twitter)ならではの分類方法です。
オーディエンスタイプ|X(Twitter)独自の分類方法
オーディエンスタイプは、ターゲティング項目に関する投稿(ツイート)にいいねやリポスト(リツイート)、フォローすることで分類される方法です。ターゲティング項目は以下の8つ。
- 会話トピック
- イベント
- 投稿(ツイート)エンゲージャー
- キーワード
- 映画とテレビ番組
- 興味関心
- フォロワーが似ているアカウント
- フォロワー
特に投稿(ツイート)エンゲージャーは、自社アカウントの投稿(ツイート)に対して過去に反応したことのあるユーザーを絞り込めるため、自社に対する認知のあるユーザーに絞った発信がしたい場合に便利です。
新しいフォロワーを開拓したい場合は、フォロワーが似ているアカウントを活用するのがおすすめ。ペルソナ分析を十分に行なえれば自社商品と親和性の高いアカウントを指定でき、効率的に広告を配信できるでしょう。
会話トピックや興味関心の項目では複数のカテゴリーの中から条件を絞り出せるため、ターゲットの幅を狭めすぎないように調節する必要があります。
オーディエンスタイプによるターゲティングはX(Twitter)ならではの分類方法です。特徴を把握しながら効率的に活用しましょう。
テイラードオーディエンス|興味関心のあるユーザーに広告を発信
テイラードオーディエンスとはカスタムオーディエンスとも呼ばれ、広告主や自社が所有する顧客リストやサイトに訪問経験のあるX(Twitter)ユーザーのデータを用いたターゲティング方法です。
自社がデータを所有しているということは、過去に自社の配信したX(Twitter)広告やアカウントに興味を持った経験のあるユーザーということ。
興味関心がすでにあるユーザーを絞り込んで発信ができるため、ターゲティングの精度が高いのが特徴です。
テイラードオーディエンスは下記の3種類があります。
- テイラードリストオーディエンス
- テイラードWebオーディエンス
- モバイルオーディエンス
テイラードリストオーディエンスは広告主や自社が既に所有する顧客リストをX(Twitter)アカウントと連携して、該当ユーザーに広告を配信する方法です。
一方で、テイラードWebオーディエンスは自社のWebサイトに訪れたことのあるX(Twitter)ユーザーを分析し、データを収集する方法です。
そしてモバイルオーディエンスはアプリ開発などの会社で利用される方法で、自社のアプリをインストールするなどの行動をしたことのあるユーザーに対して広告を発信します。
データを収集する場所が違うだけで、どれも自社に対して何かしらのアクションを起こしたユーザーに広告を届けられるため、反応する可能性が高いといえるでしょう。
まとめ
今回はX(Twitter)広告を出稿する際に重要なターゲティングについて紹介しました。ターゲティングは自社商品やサービスに親和性のあるユーザーに情報を届けるのに効果的です。
ターゲティングが上手くいけば、費用対効果が高い広告を発信できます。
ターゲティング方法には種類があり、自社商品や目的に合った方法を選ぶことが大切です。ターゲティングを慎重に行い、効率よく広告を発信しましょう。