コンテンツの制作

第2回 企業アカウントを運用するコツ|話題化する投稿(ツイート)の作り方は?

「自社のサービスの認知を広げたい」「採用や広報でうまくX(Twitter)を活用していきたい」
そう思ってX(Twitter)を始めることになったものの、どんなX(Twitter)アカウントにすべきかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか?

この記事では、個人のアカウントと違い、企業向けのアカウントならではのブランディングや発信方針から企業側が投稿すべき投稿(ツイート)の特徴や、投稿(ツイート)の制作方法をご紹介します。

ターゲットの認識

企業におけるX(Twitter)運用では、商品やサービスを届けたいターゲット層を明確にした上で、ターゲットの属性や興味関心にそった投稿(ツイート)・コンテンツを作成することが大切です。

例えば、女性のアパレルブランドと女の子向けの子ども用品では、たとえ同じ女性であっても、年齢・趣味・嗜好が大きく異なり、発信すべき情報も変わりますよね。

ターゲットを定めることで必然的に、発信内容や届けたいメッセージも定まってくるため、より運用目的を達成しやすいアカウントに育てることが可能になるでしょう。

以下では、ターゲット設定で重要な項目として「ペルソナ」と「トンマナ」の2つをご紹介します。

それぞれ見ていきましょう。

ペルソナの分析

ターゲットを詳細に絞るために、ペルソナ分析を行いましょう。ペルソナとは、架空のユーザー像のことで、商品販売がビジネスモデルの会社では商品を購入するユーザー像がペルソナとなります。

ペルソナ分析を行う際は、性別や年齢・居住地・職業、他にも趣味や行動パターンなど、細かな条件を決めておきます。詳細な情報を設定することで、ユーザー像が営む生活の中で自社の商品やサービスを訴求するチャンスが見えてくるでしょう。

そういった訴求により、ユーザーに共感や必要性を感じてもらうことで、サービスの認知や商品販売網をより広げることができます。

投稿(ツイート)を作成する際はペルソナ分析をもとに、どんな投稿(ツイート)がターゲットに刺さりやすいのかを検討することから始めましょう。

トンマナの設定

ペルソナが決まったら、次に投稿(ツイート)をする際の作成ルールである「トンマナ」を設定しましょう。

トンマナとは「トーン&マナー」の略語で、文章やコンテンツに統一感を持たせるために必要なルールのことです。

もしトンマナが統一されておらず無秩序な投稿(ツイート)になってしまうと、届く情報の粒度が下がり、いい加減な情報発信に繋がりかねません。ユーザーが「読みにくい」「信用できない」と感じれば、自社サービスへの問い合わせやファン獲得の機会を逃してしまう可能性があるのです。

例えば、「ですます調/だ・である調」の統一、絵文字を使うか否かなどは統一して決めておくとよいかもしれません。

トンマナを合わせる際は、ベンチマーク(参考)にしているアカウントや企業の発信情報を参考にしてみると良いでしょう。

コンテンツ制作

X(Twitter)はテキスト投稿がメインのSNSです。140文字以内と制限はあるものの、簡潔にまとめる工夫をしないと読みにくい投稿(ツイート)になってしまう恐れがあります。

さらにX(Twitter)はタイムラインの流れが速くユーザーがタイムラインを更新するたびに新しい投稿(ツイート)が表示されるため、読みにくい投稿は読み飛ばされやすい傾向にあります。

投稿(ツイート)を読んでもらうためには読みやすく、投稿(ツイート)の冒頭で読む価値があると思われる投稿(ツイート)を作ることで、数ある投稿(ツイート)からユーザーの目に留まることができるでしょう。

実際に以下の2つの投稿(ツイート)を見比べてみましょう。

このようにテキストは、直感的に見やすく読みやすい文章を心がけましょう。文章は簡潔に短く、まとまりごとに改行すると、視認性の高い投稿(ツイート)になります。

さらに、投稿(ツイート)に画像や動画を活用するのもおすすめです。ビジュアルで訴求できるため、テキストのみの投稿(ツイート)に比べてユーザーに伝わりやすくなるメリットがあります。

X(Twitter)社では、「動画を載せた投稿(ツイート)は載せていないものに比べて、投稿(ツイート)に対して2倍の評価をする」と公表しています。積極的に画像や動画を活用して、ユーザーを楽しませるコンテンツを投稿することが重要です。

エンゲージメントの促進

エンゲージメントとは、主にいいね・RT・リプライなど、ユーザーによるアクションや反応のこと。エンゲージメントを多く得ているということは、効果的な宣伝や投稿を行えているとも考えられます。

それでは、エンゲージメントを多く得るためには、どんな投稿(ツイート)をすればよいのでしょうか? 前述のとおり、X(Twitter)ではいかにユーザーの目に留まり、話題化できる投稿(ツイート)をするかが重要です。

ユーザーの目に留まる投稿(ツイート)とは、具体的にどのような投稿(ツイート)でしょうか?

具体例1. マクドナルド|動画コンテンツで新商品を宣伝

マクドナルド公式X(Twitter)では、新商品の発売に合わせて、6秒の短い動画コンテンツを投稿しています。

動画による訴求は、テキストや画像よりも情報伝達力が高いことがメリットです。ユーザーに対してダイレクトに「おいしさ」を訴求できている良い事例となっています。

また短尺の動画コンテンツをタイムライン上に流すことによって、気軽に視聴してもらいやすく、一種のコマーシャルのように活用できることも特徴です。

さらに投稿では、各商品のハッシュタグが用意されており、ユーザーによる自発的なハッシュタグ付きの口コミ投稿の促進につながっていると言えるでしょう。

具体例2. 全農広報部|ユーモアのある構文投稿(ツイート)で話題に

全国農業協同組合連合会(全農)が運営する公式X(Twitter)では、「聞こえますか」構文を使って、ユーモアがありながらユーザーにとって有益な情報発信を行いました。

「聞こえますか…○○さん…○○です…今あなたの心に直接呼びかけています…」といったテンプレートに当てはめていくというものです。

牛乳乳製品の消費を増やすための取り組みとして、こちらの構文が活用されて大きく話題化しました。こういったX(Twitter)での流行り・特有の構文やテンプレートを当てはめると、ユーモアのある投稿が行えます。

まとめ

今回は、企業アカウント運用のコツとして投稿(ツイート)の作成方法を紹介しました。X(Twitter)でユーザーからの反応を多く得るには、タイムライン上で目に留まりやすい投稿(ツイート)をすることが大切です。

読みやすいテキスト投稿はもちろん、画像や動画コンテンツも積極的に活用して、X(Twitter)上で話題化できる投稿(ツイート)を目指しましょう!

また、実際にどんな投稿(ツイート)がユーザーの反応を生みやすいのかは、訴求したい商品・サービスや、発信する内容によっても大きく異なります。まずは色々な投稿(ツイート)を試してみて、ユーザーからの反応を分析しつつ、ターゲットに刺さる情報発信をおこないましょう。

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