はじめに

第3回 企業がSNS運用を行うことで得られるメリット・デメリットとは?

企業の採用から集客まで幅広い用途でSNSが利用されるようになった昨今。あなたの会社では、社内でSNS運用の目的やチェックすべき指標が明確になっていますか?

SNS運用を企業で行う上では、どんな目的でSNSを活用し、どんな成果を期待するのかによって運用方法やみるべき指標は大きく変わります。

そこでこの記事では、企業がSNSを運用する目的に応じたメリットやデメリットを紹介します。

企業がSNS運用を行うメリットとは?

企業がSNS運用を行うことには以下のようなメリットがあります。

  • 比較的低コストで自社商品やサービスを宣伝できる
  • 集客や売上アップにつなげられる
  • 顧客満足度の向上によってファン化しやすい

早速、企業がSNS運用を行うメリットを見ていきましょう。

1.比較的低コストで自社商品やサービスを宣伝できる

SNS運用では、拡散性があることで「低コストで予想以上の宣伝効果」を期待できます。

なお、SNSの投稿・リプライ(返信)といった機能は無料で利用できるので、自社商品やブランドの広報を、無料あるいは低予算で行えるという点が大きなメリットのひとつです。

通常のマーケティングで、メディアに向けて広告を出すとなると、莫大な費用がかかることも多いなか、SNSはイニシャルコストを抑えて運用を始められます。

各SNSにおける「SNS広告」も、低コストで始められる広告施策といえます。ほとんどのSNS媒体では、数百円から広告を出稿できるため、他の宣伝媒体と比べて広告・宣伝にかかるイニシャルコストを抑えることができます。

施策を強化するために大きなコストをかけるケースもありますが、ユーザーによる引用や拡散が発生すると、当初の宣伝効果はもちろん、コストパフォーマンスが非常に高くなるでしょう。

2.集客や売上アップが見込める

自社商品やサービスを多くの人に宣伝することで、集客や売上アップにつながるという点も大きなメリットです。

SNSで拡散されることで、これまでリーチできなかった潜在顧客にも認知を広げられ、ECページの誘導やSNSでの検索、ほかの検索媒体での検索など、アクションを取ってもらいやすくなるでしょう。

しかし、SNSは集客経路であり、すぐに売り上げに繋がるケースは少ないといえます。そんな時はSNSを通じてコミュニケーションをとり、「ファン化する」ことが重要です。

3.ファン醸成(ファン化)につながる

SNSを運用することで、自社のファンを獲得しやすいこともメリットです。

ファンを醸成しやすい理由として、SNSでブランディングを行うことで、自社の世界観やイメージを印象付けられる点にあります。

SNSは拡散性が強いのはもちろん、ユーザーと直接コミュニケーションを取れるのも、ファン化しやすい理由のひとつ。

ただ拡散されるだけでなく、SNSを通じて低コストで認知度を獲得した上で、商品やサービスに関心があるユーザー、あるいは利用したユーザーに対して直接アクションをかけていくことで、顧客満足度の向上やファンの醸成が期待でき、売り上げ・商品の販売につながりやすくなるでしょう。

企業がSNS運用を行うデメリット

SNS運用には大きなメリットがあるものの、デメリットや注意すべき点があることも留意しましょう。デメリットを把握していないと、大きな問題につながるリスクがあります。

企業がSNS運用を行うデメリットは以下の通りです。

  • 炎上リスクがある
  • 運用担当者のリソースが必要となる
  • 長期的な運用が必要になる

ここからは、それぞれのデメリットについて見ていきましょう!

1.炎上リスクがある

SNS運用では、運用担当者の不適切な発言や誤操作などによる投稿が拡散され、好意的ではないネガティブな注目をされる、炎上リスクがあります。

炎上した投稿は自社のフォロワー以外の目にも晒されるため、企業やブランドの印象が大きく下がってしまいます。

場合によってはニュースやマスコミ等で大きく取り上げられる事態になりかねませんし、炎上によって自社の信頼を大きく損ねてしまっては、今後のビジネスにかかわる大問題となります。

炎上を防ぐためには、運用を開始する前に対策マニュアルを整備したり、複数名でチェックする体制を整えて、運用フローを十分に固めておくことが大切です。

2.運用担当者のリソースを確保する必要がある

企業がSNSを運用する際は、さまざまな運用工数が必要になります。そのため、運用担当者のリソースを圧迫し、負担が大きくなるというデメリットがあることも留意しましょう。

たとえば、SNS運用では投稿案の作成やクリエイティブ作成、リプライやDMへの返信、運用改善のための分析など多くの作業があります。

他の仕事と兼務しなければいけないとなると、繁忙期などはSNS運用まで手が回らないケースも起こりうるでしょう。

社内のリソースが不足しそうであれば、複数名で運用したり、効率的なSNS運用ツールを導入するなど、余裕を持った運用方法を検討することをおすすめします。

3.長期的な運用が必要になる

SNS運用で成果を出すためには、長期的な運用が必要不可欠です。フォロワーがいない状態からスタートしますが、いくら魅力的な情報を発信してもユーザーに見てもらわなければ意味がありません。

たとえば運用を始めていきなりキャンペーン施策を打ち出しても、拡散してくれるフォロワーが少ない状態では思うような成果が得られる可能性は低いと考えられます。

フォロワー数が多いほど投稿が拡散されやすくなるので、中長期的なプランでフォロワーを増やしていくことが大切です。

まとめ

SNSを運用する目的は企業によってさまざまですが、自社商品やサービスの宣伝を通じて、集客や売上アップ、リピーター獲得に大きく貢献します。

炎上対策やマニュアル整備など、社内で運用体制を十分に整えたうえで運用を開始しましょう。

まずは自社の目的が何なのかを明確にして、達成するための手段を検討することが大切です。SNSの拡散力や特性を活かして、効果的な運用を行いましょう。

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