いざ社内でX(Twitter)運用を始めようと思っても、担当者の知識や社内の制作体制によっては「毎日投稿は難しい…」「投稿を考えるのに思ったより時間がかかる…」と様々な課題を解決する必要があります。
そこでこの記事では、効率的かつ自社が狙いたいターゲットに自社サービスや商品を訴求しやすい投稿(ツイート)を生み出すために必要な「X(Twitter)アカウントの運用体制」から「X(Twitter)を活用してPDCAを回す方法」をご紹介します。
これから社内で本格的にX(Twitter)運用に力を入れていきたい方や、今X(Twitter)運用をする上で悩みがある方は是非ご参考ください。
運用体制を整える
手軽に運用にとりかかりやすいX(Twitter)ですが、本格的に運用するとなると、アカウントの方針策定や投稿(ツイート)の企画、テキストや画像の制作など、多くの工数がかかります。
またX(Twitter)はユーザーと双方向にコミュニケーションが取れるため、リプライや引用リポスト(リツイート)などのコンテンツ制作以外の運用工数がかかることも忘れてはいけません。
SNS運用で必要となる業務は、おもに下記の通りです。
投稿内容の企画 スケジュール作成・管理 クリエイティブの制作 ユーザーの問い合わせ対応 レポートの作成分析・改善競合調査 |
X(Twitter)では1日に複数回の投稿を継続することも多いので、業務量によっては1人では対応しきれないこともあります。
他の業務の担当範囲や業務量を鑑みながら、複数の担当者をアサインして、安定した運用体制を整えるところからスタートしましょう。
また、同時に運用上のルールを決めるのも大切です。複数人で担当したり、別の担当者にスムーズに引継ぎをしたりするためにも運用マニュアルを作成することをおすすめします。
ターゲットの認識
X(Twitter)運用を成功させるには、ターゲットとなるユーザーのニーズに沿った投稿をすることが大切です。
ターゲットとなるユーザーにとって有益な情報や、あるあるネタ、役立つテクニックなどさまざまな情報発信を行うことで、自社アカウントをフォローしてもらえる機会が高まります。
まずはターゲットをより深堀りして「ペルソナ」を設定し、ユーザー像を明確にしましょう。またターゲットユーザーがX(Twitter)を使用する狙い目の時間帯に投稿するのも効果的です。
X(Twitter)の特徴を理解する
X(Twitter)はリアルタイム性や拡散力が高いSNSです。イベントや流行などによって話題になっている、トレンドキーワードにうまく便乗できると、フォロワー獲得はもちろん、自社サービスや商品の認知度向上につながるでしょう。
もしすぐにサービスの契約や商品の購入に繋がらなくても、ユーザーが必要となった時に競合他社より記憶に残りやすければ、他社と比較してより自社サービスや商品を選択しやすくなります。
また、X(Twitter)には引用リポスト(リツイート)やリプライなど、ユーザーと双方向で交流できる機能が備わっているのも特徴です。この特性を活かして、一方的な情報発信だけでなく積極的なコミュニケーションを図ることで自社サービスのブランディング力向上に繋がります。
たとえば、ユーザーの問い合わせに対応するカスタマーサポートとして活用したり、口コミ投稿にアクションしたりなど、活用方法はさまざまです。
ユーザーと交流する機会を増やすことによって、顧客ロイヤリティ向上やファン獲得が見込めます。
目標を設定する
X(Twitter)を運用するときは、何を目標にするかを明確にする必要があります。また目標を設定するときは、成果の判断基準となる「KGI」と「KPI」という2つの指標も重要です。
運用する目的は、「広報」「マーケティング」「ユーザーとのコミュニケーション」「カスタマーサポート」など企業によって異なります。
何を目標にするかに合わせて適切なKGIとKPIを設定しましょう。
KGIとKPI
KGI(Key Goal Indicator):重要目標達成指標。プロジェクトの最終目標のこと。 KPI(Key Performance Indicators):重要業績評価指標。プロジェクトのプロセスごとの短期的な達成度を測る中間目標のこと。 |
X(Twitter)運用の目標と指標の例
ブランドの認知拡大・広報 | クリック数、リポスト(リツイート)数、いいね数など |
売上アップ・マーケティング | ECサイト遷移数、コンバージョン数、来店者数など |
ブランディング | フォロワー数、エンゲージメント数、いいね数など |
カスタマーサポート | 問い合わせ数、リプライ数、エンゲージメント数など |
分析を行う
X(Twitter)運用を成功させるためには、分析と改善が必要不可欠です。やみくもに運用するのではなく、SNS運用の基本となる「PDCAサイクル」を回しながら、自社アカウントを育てていきましょう。
PDCAサイクルとは
Plan(計画):効果的な施策を計画する Do(実行):計画した施策を実施する Check(分析):施策による効果を分析・検証する Action(改善):上記をふまえてより良い施策を行う |
あらかじめ設定したKGIやKPIを測定し、目標数値や競合他社アカウントの数値と比較しましょう。数値を分析することで、X(Twitter)運用における問題点や良かった点を洗い出すことができます。
数値分析をするには
X(Twitter)にはX(Twitter)アカウントを使用しているユーザーなら誰でも無料で使える「X(Twitter)アナリティクス」という公式の機能があります。
月ごとの統計データや、動画に対するデータなどを詳細に確認できるので、初めのうちはアナリティクスで投稿(ツイート)のインプレッション数やエンゲージメント率などの数値分析を行うといいでしょう。
ただしX(Twitter)アナリティクスで確認できるのは、自社アカウントのデータのみ。さらには、一定期間内の統計データしか確認することができません。
より詳細にデータを分析したい場合や、競合他社のデータを取得しながら比較したい場合は、専用のX(Twitter)分析ツールを活用するのがおすすめです。
まとめ
X(Twitter)運用を成功させるには、事前準備がとても重要です。まずは、X(Twitter)の特性やターゲット層を分析すること、安定した運用体制を整えることから始めましょう。
また、運用をスタートしてからは定期的に数値をチェックし、分析や改善を行うことも重要です。X(Twitter)運用において基本となるPDCAサイクルを回しながら、目標達成に向けて試行錯誤を繰り返しましょう。