企業のX(Twitter)運用担当になってから必ずといっていいほど発生する業務「分析」があるのではないでしょうか?SNSを運用する上で投稿やアカウントの数値を分析することは、今後のアカウントの成長を左右する重要な業務になります。
とはいえ、X(Twitter)の仕組みや活用方法が明確になっていなければ「X(Twitter)ってどんな箇所を分析すればいいのか」「X(Twitter)で分析する時は何を求められるのか」と迷ってしまうことでしょう。
この記事では、そんなX(Twitter)の分析で見る数値や箇所を図解付きで解説し、効果的に分析するためのポイントを解説します。
X(Twitter)分析で見るべき数値・箇所
はじめに、X(Twitter)分析で見るべき数値とその箇所について見ていきましょう!
確認すべき項目はいくつかありますが、中でも重要な「インプレッション」「エンゲージメント」「フォロワー」の3つを解説します。
これらの数値はユーザーに自社の投稿がどれくらいの粒度で届いているのか、いわば各投稿(ツイート)の「ユーザーに対しての影響度を測る指標」になりますので、しっかりと確認していきましょう。
インプレッション
インプレッションは、ユーザーに投稿が表示された回数のことです。「IMP」や「IMPS」などと略される場合もあります。
インプレッション数が多い=自社の投稿が多くのユーザーに表示されているということになります。
しかし、インプレッション数は画面に表示されるとカウントされるため、実際にユーザーに内容をしっかりと確認されているかどうかは分かりません。インプレッションはあくまで、投稿(ツイート)がユーザーの端末に表示されたものでありユーザーが必ずしも直接内容を認知している訳ではないからです。
そのため、X(Twitter)分析ではインプレッション数だけを測定するのではなく、他の指標と同時に分析するべきといえるでしょう。
エンゲージメント
エンゲージメントは、いいねやリポスト(リツイート)など投稿へのアクションのことです。
X(Twitter)が公式に発表している分析ツール「X(Twitter)アナリティクス」では5つがエンゲージメントの対象となります。
- クリック
- いいね
- リポスト(リツイート)
- リプライ
- フォロー
エンゲージメントの定義は各社によって異なり、いいね・リポスト(リツイート)・リプライのみを対象とする場合があるので注意が必要です。
ユーザーに刺さる投稿だったかを判断するには、エンゲージメント率を確認するといいでしょう。エンゲージメント率は、「エンゲージメント数/インプレッション数」で算出されます。
インプレッション数と異なり、エンゲージメント数は実際に興味を持ったユーザーや、アクションをしたユーザーを計測できます。
つまり、エンゲージメントが高いと、それだけユーザーに興味関心を持ってもらえる、パフォーマンスの高い投稿である可能性があるということです。
これらのエンゲージメントを元に、SNS施策に対する費用対効果はもちろん投稿のペースや方針などが決まってくることもあります。自社がSNSを運用する目的やKPIに沿って目標のエンゲージメントを定めていきましょう。
フォロワー
X(Twitter)運用が上手くできているかを確認するには「フォロワー数」と「フォロワーの特徴」についても深く知ることが大切です。多くの企業はこの「フォロワー数」をKPIに置いていることが多いのではないでしょうか。
フォロワー数を計測する際は分析ツールなどを使って期間を指定し、フォロワー数の推移を確認しましょう。フォロワーの増加や減少はどんなときに生じているのか、フォロワー数が変動する要素を把握することが大切です。
フォロワー増加につながった投稿(ツイート)や施策をチェックすることで、今後ユーザーに刺さる投稿を行うために役立てられるでしょう。
またマーケティングにおいて重要な「ペルソナ」と同様に、X(Twitter)ではフォロワーの特徴を分析して投稿に活かすことが必要不可欠です。
- フォロワーの性別や年齢層などのユーザー属性
- フォロワーのアクションが最も多い時間帯はいつか
- フォロワーがどんな時に反応を示しているか など
フォロワーの属性を確認しつつ、最適な投稿(ツイート)の内容や頻度、時間帯などを模索しましょう。
数値はどこで確認できるのか?2つの方法を紹介
X(Twitter)分析における数値は、おもに「投稿(ツイート)アクティビティ」と「X(Twitter)アナリティクス」から確認することができます。
ここでは、2つの確認方法についてそれぞれ見ていきましょう。
投稿(ツイート)アクティビティから確認する方法
投稿(ツイート)アクティビティは、投稿(ツイート)画面の下部「投稿(ツイート)アクティビティを表示」あるいは「投稿(ツイート)アナリティクスを表示」から確認することができます。
主に下記のような項目が表示されます。
- インプレッション数
- エンゲージメント
- 詳細のクリック数
- 新しいフォロワー数
- プロフィールへのアクセス数
- リンククリック数
また、投稿(ツイート)に動画が含まれる場合は下記のように表示されます。
スマートフォンまたはPCから簡単に確認できるので、投稿(ツイート)に対するユーザーの反応を確認するなど、比較的軽微な分析に向いているでしょう。
X(Twitter)アナリティクスから確認する方法
X(Twitter)アナリティクスは、X(Twitter)アカウントがあれば誰でも無料で使える公式の分析ツールです。
月ごと、投稿(ツイート)ごとの統計データや、動画の再生率の分析など、自社アカウントのデータを細かく閲覧・分析することができます。
X(Twitter)アナリティクスにアクセスするには、左タブにある「もっと見る」をクリックして、表示されるメニューから「Creater Studio」>「アナリティクス」を選択します。
アナリティクスの画面に遷移するので、それぞれの数値を確認しましょう。はじめて利用するときは、アナリティクスを有効にする必要があります。
分析をする際に気をつけたいポイント
X(Twitter)を分析するときは、単月ではなく複数月で比較検討することが大切です。X(Twitter)運用はすぐに効果が出るものではなく、長期的な視点で運用する必要があります。
月ごとの変動や、イベント・施策によってどんな効果があったかをチェックするためには、長期的な分析が欠かせません。
また、X(Twitter)アカウント全体における数値で確認することと、1投稿あたりの平均数値で確認することも重要です。投稿をカテゴリに分けて、カテゴリ別の平均を比較することで、より深く考察できるようになるでしょう。
効果的な分析のためには、適切なKPIの設定が重要
X(Twitter)で効果的な分析を行い改善につなげるには、適切なKPIの設定が重要です。
KPIとは「Key Performance Indicator」の略称で、重要目標達成指標を意味します。分かりやすく言うと、目標を達成するためのプロセスにおける中間目標のことです。
KPIについては、次回の記事で詳しく紹介するのでぜひ参考にしてください。
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まとめ
今回は、X(Twitter)の分析で確認するべき数値や確認方法などについて解説しました。X(Twitter)分析を行う場合は、まずは誰でも無料で使えるX(Twitter)アナリティクスを活用するといいでしょう。
なおX(Twitter)アナリティクスで分析できるのは、自社アカウントの状況のみです。競合分析やトレンド分析などに注力したい方は、有料の分析ツールを利用することをおすすめします。