X(Twitter)キャンペーンはX(Twitter)におけるフォローやリポスト(リツイート)、ハッシュタグを活用したプレゼント企画のことです。
X(Twitter)キャンペーンを活用することで、まだ知名度がないアカウントも一気に知名度を獲得できたり、商品やサービスの認知拡大が図れたり、サービスや商品のブランディング向上にもつながるなど、様々なメリットがあります。
X(Twitter)キャンペーンの中でもフォロー&RTキャンペーンは最も一般的なプレゼント企画で、多くの企業が活用しています。
今回は、フォロー&RTキャンペーンの作成方法や注意点について写真を見ながら詳しく紹介します。
フォロー&RTキャンペーンとは
フォロー&RTキャンペーンとは、企業の投稿(ツイート)に対して企業アカウントのフォローとRTをすることでプレゼント企画に参加するキャンペーン方法です。
フォロー&RTキャンペーンのメリットは、ツールを導入することなく実施できるため、イニシャルコストが安いという点。X(Twitter)広告用のアカウントを作成すれば、誰でもキャンペーンを実施することができます。
ただ、実施に向けて目的を設定し内容を十分に整理しなければ、認知拡大の割合が下がってしまいターゲットに届かない可能性もあります。
フォロー&RTキャンペーンの実施に向けて準備すること
フォロー&RTキャンペーンを実施するには、事前の準備が大切です。
準備すべきことは下記の2つ。
- キャンペーン実施の目的・目標を設定する
- キャンペーンの詳細を決める
それぞれ詳しく説明します。
キャンペーン実施の目的・目標を設定する
X(Twitter)キャンペーンを実施する際は、なぜキャンペーンを実施するのか、どんな目的や目標を達成するためにキャンペーンを行うのかを決定をしましょう。
キャンペーンの目的によって設定すべき目標数値には以下の例が挙げられます。
目的 | 目標数値 |
認知の拡大 | フォロワー数インプレッション数 |
ECサイトなどへの導線確保 | ウェブサイトのクリック数 |
UGC(ユーザー生成コンテンツ)の獲得 | リポスト(リツイート)数引用リポスト(リツイート)数 |
大切なのは、ただ漠然と「認知度を拡大する」や「ブランディングを強化する」といった抽象的な目標設定にするのではなく、認知度を拡大するためにどれくらいの反応が必要なのか、ブランディングを強化する基準を何にするのかを決めた上で運用することです。
目的を定めた後は、キャンペーンに刺さって欲しいターゲットを明らかにすることも大切です。
ターゲットの性別や年齢によって投稿で利用する画像のデザインや色味、コンテンツライティングなど発信の内容やトンマナ(トーン&マナー: コンセプトや雰囲気に一貫性をもたせること)が変わります。ターゲットの分析は細かくし、ユーザー像を明確にすることで精度が上がるため、投稿を作成する前の準備を徹底しましょう。
キャンペーンの詳細を決める
キャンペーンの目的や目標が決定したら、次にキャンペーン内容の詳細を決めていきましょう。この詳細が決まればあとはいよいよキャンペーンの実行です。
キャンペーン詳細とは以下のような項目になります。
- 実施期間
- 予算
- 抽選方法
- プレゼント内容
- 発送方法
予算にはプレゼントの費用だけでなく、発送にかかる費用や人件費を含めておきましょう。
基本的な項目を決めた後は、予想以上の応募がきた場合のフローを検討しておくことも大切です。トラブルが起きた場合の対応や担当範囲を決めておけば、キャンペーン中の対応がスムーズになります。
フォロー&RTキャンペーンの実施の方法
キャンペーン実施の流れや内容の詳細が決まったら、フォロー&RTキャンペーンの投稿を作っていきましょう。
フォロー&RTキャンペーンの投稿を作成する際は以下を実施してみてください。
- キャンペーン投稿(ツイート)の作成方法
- 投稿(ツイート)内容に入れるべき項目
- キャンペーン実施する際の注意点
それぞれ詳しく説明します。
実施投稿(ツイート)の作り方|写真を見ながら設定
X(Twitter)キャンペーンを実施する場合、無料で作成する方法とX(Twitter)広告として投稿を作成する2つの方法があります。
X(Twitter)広告としてターゲットに絞って拡散する場合は、X(Twitter)広告アカウントを作成してキャンペーンの登録をする必要があります。
→ X(Twitter)キャンペーンの種類と活用方法をまとめて解説!メリットや注意点を知ってやるべき事を確認
今回は、無料でX(Twitter)キャンペーンを実施する方法について見ていきましょう。作成手順は以下のとおりです。
- 企画内容の確定
- 投稿に利用する画像の作成
- 投稿文を作成・画像の設置
- 投稿(ツイート)する
無料でキャンペーン投稿を作成する場合の手順は通常の投稿(ツイート)と同じです。事前の画像や文章の準備をしておけば、投稿(ツイート)自体は問題なく投稿できるでしょう。
キャンペーン投稿に載せるべき内容
キャンペーン専用の投稿には、以下の情報を文字と写真で説明するようにしましょう。
- 応募方法
- プレゼント内容
- 当選人数
- 締切日
- ハッシュタグ
キャンペーンの例としてJR東日本のキャンペーンを見てみます。
「目指せ10万フォロワー」とあることから、キャンペーンの目的はフォロワーの増加だと考えられます。
投稿で工夫しているポイントは、プレゼント内容や応募方法などが分かりやすいように画像情報を豊富にしている点や、投稿内にフォローする対象アカウントを記載し、クリックするだけでプロフィールに飛べるようにしている点です。
詳細情報を記載したページのリンクを画像に掲載しているため、キャンペーンの概要を確認しやすくしています。また、拡散性を高めたい場合はハッシュタグを活用しましょう。
ハッシュタグに「フォローRT」や「キャンペーン」などの文言を追加すれば、キャンペーンの参加に積極的な利用者に投稿が届きやすくなります。
多くの人に参加してもらえる工夫を増やすだけでなく、キャンペーン参加者の作業負担を減らし、分かりやすい企画説明を心がけましょう。
キャンペーン実施の注意点|DM受信設定の確認
キャンペーン時の注意点としては、問い合わせ対応です。
参加者からの問い合わせがあった際に答えられるように、DM受信設定をすべてのアカウントからのメッセージを受信可能にしておきましょう。
設定の手順は以下のとおり。
- 「設定」を開く
- 「プライバシーと安全」を開く
- 「ダイレクトメッセージ」を開く
- 「すべてのアカウントからのメッセージリクエストを許可する」をオンにする
問い合わせ窓口を設定しておけば、トラブルがあった際もすぐに対応できます。
なお、当選者への連絡にDMを使用する場合、当選者がDMを受信できるような設定にしておく必要があります。応募の際の注意事項に「DMを受け取れるよう設定しておくこと」を明記しておくのがよいでしょう。
実施が終了したら、効果検証をしよう
キャンペーンを実施した後は、効果検証を行いましょう。
X(Twitter)では、インプレッションボタンから投稿に関するデータを確認できます。
引用:[X(Twitter)]
引用:[X(Twitter)]
無料の投稿でキャンペーンを実施した場合、下記の項目が確認できます。
- いいね数
- リポスト(リツイート)数
- コメント数
- インプレッション数
- エンゲージメント
- 詳細のクリック数
- 新しいフォロワー数
- プロフィールへのアクセス数
投稿する前に設定した数値の記録を確認して、目標への達成率を把握しましょう。
さらにX(Twitter)広告を利用すれば、より詳細な情報の確認が可能です。
キャンペーンを成功させるには、実施後の振り返りによって次回のキャンペーンに必要な項目を整理することが大切です。
まとめ
今回はX(Twitter)キャンペーンのうち、フォロー&RTキャンペーンについて紹介しました。
フォロー&RTキャンペーンは参加ハードルが低く拡散性が高く、また企業側のコストも安く抑えることができるため、効率よくフォロワーを増やしたい企業におすすめのキャンペーン方法です。
キャンペーン効果を十分に発揮するためには事前の準備が大切です。またキャンペーン実施後は効果検証を行うことで、次回のキャンペーンに活かせます。
PDCAサイクルを回しながら、X(Twitter)キャンペーンを定期的に実施しましょう。