キャンペーン運用

第3回 インスタントウィンキャンペーンは拡散力が高く認知拡大に効果的!

企業のX(Twitter)アカウントにおけるフォロワー増加や自社商品の認知度を早いスピードで向上させたい場合、SNSキャンペーンを活用することで効率的にユーザーのエンゲージメントを獲得することが可能です。

その中でもSNSキャンペーンのハードルが低く、実施しやすいキャンペーン施策が「インスタントウィンキャンペーン」です。

インスタントウィンキャンペーンは拡散性の高さや利用しやすさというメリットがありますが、費用がかかることを考慮すればしっかりと計画性のあるキャンペーン施策を実施することが重要です。

そこで今回はSNSキャンペーンをご検討中の企業担当者の方に向けて、インスタントウィンキャンペーンの詳細から、キャンペーン内で記載すべき項目や注意点について紹介します。

インスタントウィンキャンペーンとは

インスタントウィンキャンペーンとは、フォローやRTなどのアクションをすればその場ですぐに当選結果が分かるキャンペーンです。

X(Twitter)以外にもインスタグラムやLINE、レシートなどでも活用されているため、一度はキャンペーン投稿を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

ここからはインスタントウィンキャンペーンのメリットデメリットについて紹介します。

インスタントウィンキャンペーンのメリット

インスタントウィンキャンペーンのメリットは以下のとおりです。

  • 拡散力が高いため、認知拡大に効果的
  • 短期間で急激なフォロワーの増加につながる

X(Twitter)で実施するインスタントウィンキャンペーンの多くはRTを必須要件にするため、拡散力が高く認知の拡大に繋がります。例えば、スーパーホテルの公式アカウントでは2023年3月13日〜3月19日までインスタントウィンキャンペーンを実施しています。

すぐに結果が分かり気軽に挑戦ができるため、開始してわずか1日で1万件以上のリポスト(リツイート)が実施されています。

また条件に企業アカウントのフォローを加えれば、短期間で急激なフォロワーの増加ができるでしょう。キャンペーンを利用して企業アカウントの認知を広げたい場合に効果的です。

インスタントウィンキャンペーンのデメリット

一方で、インスタントウィンキャンペーンには下記のようなデメリットがあります。

  • ツールを導入する必要がある
  • コストがかかる

SNSキャンペーンの特性上、費用がかかることはデメリットとは言いにくいですが、インスタントウィンキャンペーンは参加者のアクションに対して自動で返信するため、基本的にツールの導入がほぼ必須です。そのため、キャンペーン施策以外に導入費用がかかることを考えれば単発での施策というより中長期的に行う方がコストパフォーマンスの高い施策にできる可能性が高くなります。

ツールの導入や月額費用、キャンペーン実施にかかる費用の内訳は以下のとおり。

内容費用
初期費用10〜30万円
月額費用5〜40万円
投稿デザイン作成5万円〜
プレゼント発送、連絡費用5〜10万円

上記費用はツールによって異なるため、一例です。インスタントウィンはキャンペーンの準備からプレゼント発送を含めると、20万以上かかる可能性があります。予算が少ない場合、キャンペーン実施が難しいでしょう。

インスタントウィンキャンペーンの実施に向けて準備すること

ここからは、インスタントウィンキャンペーンを実施するまでの手順について紹介します。架空のキャンペーンを実施する想定で、実際に投稿を作成してみましょう。

必要な手順は以下のとおりです。

  1. キャンペーン目的、目標設定
  2. ツールの選定
  3. ターゲット分析、設定
  4. キャンペーン詳細の決定
  5. X(Twitter)社にホワイトリスト申請
  6. 投稿

それぞれ見ていきましょう。

キャンペーンの目的や目標数値の設定

最初に決める項目は、キャンペーンの目的や目標です。なぜならキャンペーンの実施目的やゴールを決めなければ、測定すべき数値が定まらないため。

例えば今回は企業アカウントのフォロワー数を増やすことを目的にします。この場合の測定すべき数値はフォロワー数と拡散された割合であるインプレッション数です。

ツールの選定

インスタントウィンキャンペーンの実施には、ツールの導入が不可欠です。特定のアクションに対してリプライを行うという条件は概ね共通していますが、ツールごとに設定できる細かな機能などによって、導入に際する費用が異なります。

ターゲット分析、設定|ペルソナを定める

ターゲット分析は、キャンペーンを効率よく拡散させるために重要な項目です。

今回は、チョコレート菓子の商品認知を広げることを例にします。この場合、商品企画の際に設定したペルソナの条件をそのままキャンペーンのターゲットとして利用することが可能。

下記の条件を想定しましょう。

・23歳女性

・会社員、年収250万円

・チョコレート菓子の購入シーンはコンビニ

・カバンに入る手頃なサイズを求める

この場合はターゲットが女性のため、デザインとしてはピンクなどの柔らかい色を使い、画像デザインのフォントには丸みのある物を使うなど、条件が絞られてきます。

また、ターゲットの女性が喜ぶ商品は何かと考えることで、プレゼント内容を決めることも可能。ターゲットに沿った条件を決めることで、キャンペーンの抽象度を高め、参加率を高められるでしょう。

キャンペーン詳細の決定|参加ハードルを下げるのが大切

ターゲットを定めた後に決めるキャンペーンの詳細内容は以下のとおりです。

  • キャンペーンの期間
  • プレゼント内容
  • 当選人数
  • 応募条件

特に応募条件は参加ハードルの低い内容にしましょう。

例えば商品の口コミを集めてUGCとして活用したい場合は、リポスト(リツイート)の条件に「商品の口コミを引用リツート」とすることで、商品の口コミを効率的に集められます。

X(Twitter)社にホワイトリスト申請

インスタントウィンキャンペーンはツールを利用してキャンペーンを作成する場合、オートリプライによる当選報告(投稿(ツイート)・DM)ができます。

ただ、オートリプライを実施するとX(Twitter)に定められているリプライやDM数の上限に達してしまう可能性があるため、事前にX(Twitter)社に対してホワイトリスト申請が必要です。

X(Twitter)社にホワイトリスト申請してから承認までには時間がかかるため、キャンペーン実施の1ヶ月前には申請しておきましょう。

インスタントウィンキャンペーンの実施の方法

ここからは、インスタントウィンキャンペーンで利用する投稿(ツイート)の作り方について説明します。

キャンペーンに掲載すべき情報は以下のとおりです。

  • 応募方法
  • 応募条件
  • プレゼント内容
  • 実施期間・締切日

この情報は、キャンペーン画像の中にも入れましょう。画像と文字でアナウンスすることで参加者に作業の負担を減らすことが可能。デザインに関しては、デザイナーに作成依頼する事もおすすめです。

また、インスタントウィンキャンペーンの実施における注意点はDM受信設定です。キャンペーンに関する質問がある場合、企業アカウントにDMが来る場合があります。問い合わせに対応するために、プライバシー設定からDM受信をすべての人からできる設定にしておきましょう。

実施が終了したら、効果検証しよう

ツールを導入していれは、応募データの収集や分析まで自動で対応できることもあります。ツールで対応できない場合は、下記のデータを毎日収集しておきましょう。

  • インプレッション数
  • フォロワー数
  • プロフィールのアクセス数
  • リポスト(リツイート)数

毎日のデータを比較することで、キャンペーン全体の拡散率や経過時間による展開について把握できます。

データを分析すれば、次のキャンペーンでの改善項目として使えます。キャンペーンは継続して行うことで、今後のアカウント運用に効果的です。

まとめ

今回はインスタントウィンキャンペーンの概要や実施に必要な項目、注意点について紹介しました。目的やターゲットを定めることで、より参加者の注目を集められるキャンペーンの作成ができます。

実施した後は振り返りも大切。今後のアカウント運用でも活用するためにも、データ分析をしながらキャンペーンを実施していきましょう。

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