X(Twitter)のハッシュタグは認知を拡大させるための重要なツールのひとつです。SNSではリアルタイムに移り変わるトレンドが反映されやすいハッシュタグを攻略することで、より拡散性の高い投稿(ツイート)が作りやすくなるでしょう。
そんなハッシュタグの活用ですが、X(Twitter)アカウントを活用したキャンペーンの中に、ハッシュタグキャンペーンという方法があります。
ハッシュタグキャンペーンをうまく活用すれば、商品名や企業名の認知を拡大し、売り上げ向上に役立つかもしれません。そこでこの記事はハッシュタグキャンペーンについて紹介します。
ハッシュタグキャンペーンとは|概要やメリットデメリットまで
そもそもハッシュタグとは「#○○」のように、「#(ハッシュ)」を用いたタグを活用するSNS機能のひとつです。
例えば、新商品を発売する際に「#新商品」というハッシュタグを作成すれば、新商品を求めているユーザーにいち早く情報を届けられます。
対照的に、ユーザー側が商品やサービスなどの情報を探したり口コミを投稿したりする際にもハッシュタグが用いられ、ユーザーが発信するハッシュタグには「信憑性のある口コミ」や「ハッシュタグを使っている人の数」などによるブランディングの効果も期待できます。
またハッシュタグは企業のマーケティングとして使われることもあります。例えば、商品名を使ったハッシュタグを利用して口コミを募集すれば、ユーザーから自然発生したUGCを効率よく集められ、市場分析や施策効果の測定などマーケティングとしても活用可能でしょう。
そんなハッシュタグをキャンペーンとして利用する施策が「ハッシュタグキャンペーン」と呼ばれています。ハッシュタグキャンペーンの仕組みは、ユーザーにハッシュタグをつけて投稿してもらうことで、UGCとしてのブランディング効果とユーザーの拡散による認知を拡大させる仕組みです。
多くの場合、ハッシュタグをつけて投稿してもらうことにもユーザー側の工数がかかるため「ハッシュタグ付き投稿で○%割引」や「ハッシュタグ投稿の中から抽選で○名様にプレゼント」などのユーザー側に利益をもたらす仕組みで行われています。
このようにハッシュタグには、SNS内のユーザー行動を可視化したり、ブランディングとして活用できたりなど、SNS運用には欠かせない要素が詰まっています。
そんな便利なハッシュタグキャンペーンにもメリットデメリットが存在します。次項で詳しく見ていきましょう。
ハッシュタグキャンペーンのメリット|認知拡大とUGCの獲得
ハッシュタグキャンペーンのメリットは以下の2点です。
- 認知拡大
- UGCの獲得
ハッシュタグキャンペーンの応募条件には、指定のハッシュタグを付けて投稿することが多いです。キャンペーン参加者が少なくとも1回は特定のハッシュタグを利用するため、ユーザーのフォロワー全体に該当のハッシュタグが拡散され、キャンペーン期間中は通常期よりも認知拡大が期待できます。
またキャンペーン内容によっては、ハッシュタグだけじゃなく商品の口コミ投稿を条件にする事も可能です。参加者による口コミは、キャンペーン終了後も商品のUGCとして継続的に売り上げに貢献します。キャンペーンをきっかけに多くのユーザーの声を聞けるため、商品企画や改善にも役立つでしょう。
ハッシュタグキャンペーンのデメリット|キャンペーン後の対応が大変
ハッシュタグキャンペーンのデメリットはキャンペーン後の対応の工数です。
ハッシュタグキャンペーンは大量の応募が来てしまった場合に当選作業や返信作業などの工数がかかる可能性があります。
このような集計や当選作業の手間を削減するには、ツールの導入がおすすめです。ツールによってはキャンペーンページの作成やデータ収集、分析まで対応しているものもあるため、予算と相談しながら検討してみてください。
バズるハッシュタグキャンペーンを実施するためには下準備が大切
ハッシュタグキャンペーンの中には実際の想定よりも多くの参加者を獲得できて、いわゆる「バズる」といわれるキャンペーンがあります。
より多くのキャンペーン参加者を募ってキャンペーンを成功させるには、事前の準備が大切です。
事前に準備しておくべき項目は以下の2点です。
- キャンペーンの実施目的や目標を設定する
- キャンペーンの実施内容を決める
それぞれ見ていきましょう。
キャンペーンの実施目的や目標を設定する|明確なゴールを定めればやるべきことが見えてくる
キャンペーン内容を決める前に、目的や目標を設定しましょう。まずは現状の把握をした上で、X(Twitter)キャンペーンで改善できる点は何かを考えます。
例えば課題や改善したいポイントが分かっていれば、キャンペーン中に重要視すべきポイントが把握できます。
上記のように指標を細分化し、目的に合わせたKPI(重要業績評価指標)を定めれば、数値を伸ばすためのキャンペーン実施の内容を工夫できるでしょう。
キャンペーンの実施内容を決める|チェックリストを作って確認する
キャンペーンの詳細を決める場合は、チェックリストなどを使って漏れがないように進めるのがおすすめです。
実施内容として決める項目は以下のとおり。
- ターゲット
- 応募条件
- キャンペーン期間
- プレゼント内容
- 当選人数
- 運用体制
項目ごとに詳細を固めていけば、キャンペーン内容がよくなっていきます。
成功事例を参考に実際の投稿(ツイート)を作成|注意すべき点や工夫すべき点も紹介
キャンペーン内容を固めたら、実際に投稿を作成しましょう。ここでは成功事例をみながら工夫すべき点と注意点について紹介します。
参加したくなる工夫を取り入れる|成功事例を比較してポイントをおさらい
X(Twitter)では、参加したくなる工夫を取り入れることで話題性が高まります。
例を挙げると、以下のとおり。
目的 | 工夫ポイント |
参加意欲を高める | ハッシュタグ投稿で当選確率UP毎日応募AかBか選んで応募 |
参加しやすい環境作り | 〇〇の日、季節のイベントに合わせたキャンペーン |
分かりやすい参加条件 | 引用RTだけ口コミを含めた引用RT自分の好きな商品を書いてRT |
ハッシュタグキャンペーンの成功事例として2つの事例を比較しましょう。
チルアウトは「自分の休憩を投稿する」というキャンペーンを実施しました。自分の意見を投稿する方法は、気軽に参加しやすくかつ応募者の回答も気になる仕組みです。
一方でマルトモの実施したハッシュタグキャンペーンは、口コミの獲得が目的です。応募条件に商品を利用して作った料理写真を提示することで、ハッシュタグと共に商品写真が集まります。実際に作った料理はUGCとして活用できるため、キャンペーン終了後も役立てることが可能です。
このように、同じハッシュタグキャンペーンでも目的が違うだけで内容が変わることを理解しておきましょう。
キャンペーン中のトラブルを防ぐために対策すべきポイント
キャンペーンを成功させるためには、トラブル対策も大切です。下記の3つに注意しましょう。
- 問い合わせに対するDM受信設定
- 景表法・ガイドラインを遵守
- なりすましアカウント対策
特に景表法などには、プレゼント内容や金額の制限があります。また、X(Twitter)のガイドラインに違反すればアカウントが凍結する危険性もあるため、事前に必要な手続きを確認し、ゆとりを持って対応しておきましょう。
キャンペーンの応募規約も、ユーザの目の留まる箇所に掲示するようにしましょう。X(Twitter)の140字制限には収まらないことが多いため、規約を画像化して、スレッドで投稿するなどが検討できます。
キャンペーン終了後の効果実証で次に繋げる
キャンペーンが終了したあとは、数値の分析を行いましょう。準備の段階でキャンペーンで測定するKPIを定めておけば、検証もしやすいです。
結果を見て何が足りなかったのか、今後の課題は何かを分析することで、次回のキャンペーンに活かせるはずです。
まとめ
今回はハッシュタグキャンペーンについて企画を進める手順やキャンペーン内容で工夫すべきポイントについて紹介しました。
キャンペーンを成功させるには、事前の準備が重要です。参加しやすい内容や当選した人への対応がすぐできる環境作りをすることでトラブルなく進められます。
他社のキャンペーンを参考に、自社の課題を解決できるようなキャンペーンを実施してみてください。