基礎

SNSの広告運用とは?

投稿日2023.07.28

更新日2025.04.22

X(Twitter)広告のターゲティングとは?費用対効果を最大化する3つの手法

広告を出稿する際、「誰に」「どんな情報を」届けるかは成果を大きく左右する重要なポイントです。

従来のテレビや新聞などのオフライン広告では、地域や年齢といった大まかなターゲティングしかできませんでしたが、現在のインターネット広告は、ユーザー属性や行動履歴などをもとに、精緻なターゲティングが可能になっています。

中でも、個人の興味関心や行動履歴が蓄積されたSNS広告、とりわけX(Twitter)広告は、非常に柔軟で精度の高いターゲティングができる点が特徴です。

本記事では、X広告におけるターゲティングの重要性と分類方法を解説し、費用対効果を高める広告運用のコツをご紹介します。

なぜターゲティングが重要なのか?|広告効果を最大化する鍵

X広告で成果を出すには、「できるだけ多くの人」に届けるのではなく、「興味関心のある人だけ」に届けることが重要です。

例えば、スイーツの広告を甘いものが苦手な人に見せても効果は薄いですが、甘党のユーザーに届ければ購入やクリックの可能性は一気に高まります。

これは広告に限らずマーケティングの基本であり、「誰に伝えるか」を定めることが、コンバージョン率を大きく左右するのです。

そのため、広告配信前に「ペルソナ(理想の顧客像)」を明確にし、ユーザーの特徴や行動パターンに合わせたターゲティング設定が不可欠です。

X(Twitter)広告におけるターゲティングの3分類

X広告では、以下の3つの方法でターゲティングを行います。それぞれの特徴と活用法を見ていきましょう。

オーディエンス特性|基本属性で絞り込む

X広告の最も基本的なターゲティング方法です。以下の属性をもとにユーザーをセグメントします。

  • 地域
  • 言語
  • 年齢
  • 性別
  • 端末(OS、通信キャリア、Wi-Fiなど)

特に、端末や通信環境に関するデータは、他の媒体にはないX広告ならではの粒度で活用可能です。

また、ユーザー登録情報に加えて、投稿内容やフォローアカウントなどから推測されるデータをもとに、情報の少ないユーザーもターゲティング対象にできます。

オーディエンスタイプ|行動ベースで絞り込む

X広告ならではのユニークなターゲティング手法で、ユーザーの「行動(投稿・いいね・リポスト(リツイート)など)」をもとに分類します。

以下の8項目から設定できます。

  • 会話トピック
  • イベント
  • 投稿エンゲージャー(自社投稿に反応したユーザー)
  • キーワード
  • 映画・テレビ番組
  • 興味関心カテゴリ
  • フォロワーが似ているアカウント
  • フォロワー(特定アカウントの)

特に「投稿エンゲージャー」は、自社アカウントと過去に接点のあったユーザーを対象にできるため、再アプローチ施策として非常に効果的です。

また、「フォロワーが似ているアカウント」は、新規顧客の獲得に有効です。競合や類似ブランドを分析した上で設定するのがポイントです。

テイラードオーディエンス|自社データを活用する

いわゆるカスタムオーディエンスで、自社が保有するユーザーリストや、Webサイト訪問者などのデータを活用して広告配信可能で、主に以下の3タイプがあります。

  • テイラードリストオーディエンス
    • 既存の顧客リストをもとに配信
  • テイラードWebオーディエンス
    • 自社サイトを訪問したユーザーに配信
  • モバイルオーディエンス
    • 自社アプリに対してアクションを取ったユーザー

いずれも「すでに関心を示したことがあるユーザー」なので、コンバージョン率が高くなりやすいのが特徴です。

効果的にターゲティングするための3つのポイント

  1. ペルソナに基づいて設定する
    自社商品やサービスのターゲット像を明確にし、その人物が利用しているデバイスや興味関心を考慮してターゲティングします。
  2. 絞りすぎに注意する
    高精度なターゲティングは魅力的ですが、条件を狭めすぎると配信ボリュームが減り、成果が伸びないことも。一定の幅を持たせるのがコツです。
  3. 複数のターゲティングをテストする
    ターゲット層を変えてA/Bテストを実施することで、最も費用対効果の高いセグメントを見つけ出せます。

まとめ|X広告は「誰に届けるか」で成果が決まる

X(Twitter)広告では、ユーザーの属性・行動・自社との接点をもとに、非常に細かいターゲティングが可能です。

ターゲティングを工夫することで、無駄な広告配信を減らし、コストを抑えながら高い成果を上げることができます。

広告の目的に応じて最適なターゲティング手法を選び、ペルソナに合ったメッセージを届けましょう。データと仮説検証を繰り返すことで、広告効果を着実に高めることができます。

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