基礎
はじめに
投稿日2023.07.18
更新日2025.04.22
目的に応じてSNSを使い分ける|5つのSNSの特徴と活用例を紹介

「社内で急にSNSの運用を任されたけど、そもそも自社に合うSNSってどれだろう?」そんな悩みを持つ方は少なくありません。
SNSは、それぞれ特性やユーザー層が異なるため、目的やターゲットに応じて適切なプラットフォームを選ぶ必要があります。
本記事では、SNS運用をはじめる前に押さえておきたい「SNSの選び方」と、主要SNS5つ(X(Twitter)・Instagram・LINE・TikTok・YouTube)の最新動向や活用例を解説します。
SNSは“目的ベース”で選ぶのが鉄則
SNSを選ぶとき、「流行っているから」「とりあえず全部やる」では成果が出にくく、運用が続きません。
まずは下記のように、目的から逆算してSNSを選定しましょう。
目的 | 向いているSNS |
---|---|
ブランドの世界観を伝える | Instagram / YouTube |
情報をリアルタイムに拡散 | X(Twitter) |
若年層への認知拡大 | TikTok / Instagram |
既存顧客との関係強化 | LINE |
詳細な説明やノウハウ発信 | YouTube / X(Twitter) |
たとえば、30〜50代がメインターゲットなのにTikTokに注力しても、成果は限定的になる可能性が高いです。
主要SNSの特徴と利用者層(2025年版)
※月間アクティブユーザー数は国内利用者数
X(Twitter)
- 月間アクティブユーザー数:約6,928万人
- 主な特徴:テキスト中心/リアルタイム性と拡散力が高い
- 向いている用途:速報性のある情報発信、キャンペーン、カジュアルなコミュニケーション
- 注意点:炎上リスクやネガティブ拡散への対策が必要
X(Twitter)は速報性の高い情報発信に適しており、企業アカウントではキャンペーン施策やユーザーとの日常的な接点づくりに活用されています。
- 月間アクティブユーザー数:約6,600万人
- 主な特徴:ビジュアル重視/世界観の発信に適している
- 向いている用途:ブランド訴求、商品紹介、店舗・サロン集客
- 注意点:アルゴリズム変更によりリーチが不安定になる場合も
Instagramは感性訴求に優れており、飲食・美容・アパレルなどビジュアルの力が大きい業種と相性が良いです。
LINE
- 月間アクティブユーザー数:約9,700万人
- 主な特徴:メッセージ型/高リーチ率/クローズドコミュニケーション
- 向いている用途:リピーター促進、クーポン配信、セグメント配信
- 注意点:新規獲得よりはCRM向き
LINEは日常的な連絡手段として使われており、企業アカウント(LINE公式アカウント)では販促や顧客接点強化に効果的です。
TikTok
- 月間アクティブユーザー数:約2,700万人
- 主な特徴:短尺動画/レコメンドアルゴリズムでバズが狙える
- 向いている用途:若年層への商品訴求、話題づくり、エンタメ発信
- 注意点:継続運用にはコンテンツ制作リソースが必要
Z世代の支持が厚いTikTokは、体験型・エンタメ性のあるプロダクトと相性抜群。近年は30代以上の利用も増加傾向です。
YouTube
- 月間アクティブユーザー数:約7,120万人
- 主な特徴:動画での深い訴求/SEO効果も高い
- 向いている用途:サービス説明、インフルエンサー活用、ブランディング
- 注意点:撮影・編集など初期投資が高め
YouTubeは中長期的な資産コンテンツとして、商品紹介や導入ハウツーなどに最適です。
企業の活用事例(2025年時点)
✅ ローソン(X(Twitter))
- フォロワー数:約770万人(国内企業アカウント最大級)
- 施策:フォロー&リポストでクーポン配布/投稿頻度が高く、生活に寄り添った投稿が人気
- ポイント:「得をするフォロー体験」がユーザーに定着
✅ ZOZOTOWN(LINE)
- 施策:セール通知、在庫連携、ポイント失効アラートなどの個別訴求
- ポイント:購買履歴に基づくパーソナライズ配信で、ユーザー満足度を向上
まとめ|SNSは「目的・ターゲット・リソース」の3軸で選ぶ
SNS運用で成果を出すには、次の3つの視点が欠かせません。
- 目的:認知?集客?CRM?
- ターゲット:年代・性別・興味関心は?
- リソース:どこまでコンテンツ制作・運用できる?
すべてのSNSを同時に始める必要はありません。まずはひとつに集中し、PDCAを回すところからはじめてみましょう。