基礎

X運用の基礎ガイド

投稿日2026.01.20

更新日2026.01.20

【完全版】X(Twitter)運用を成功させる7ステップ

X(Twitter)の企業アカウント運用を任されたものの、「何から手をつければいいかわからない」という方は多いのではないでしょうか。

とりあえず投稿を始めてみたけれど、思うように成果が出ない、そもそもフォロワーが増えない…そんな悩みを抱えている担当者の方もいるかもしれません。

本記事では、SocialDog Naviで公開している「X運用の基礎ガイド」全7記事のエッセンスを1本にまとめました。運用を始める前に決めておくべきことを7つのステップで整理しているため、これからX運用を始める方はもちろん、すでに運用中で「一度立ち止まって見直したい」という方にも参考にしていただけるはずです。

なぜ運用開始前の準備が大切なのか

X運用がうまくいかない原因の多くは「準備不足」にあります。

目的も方針も曖昧なまま走り出してしまうと、投稿内容がブレたり、成果の測定ができなかったり、結局何のためにやっているのかわからない状態に陥ってしまいます。そもそもSNS運用には時間がかかるものです。具体的なゴールが定まらないままフォロワー数など定量的な目標を定めて運用を始めても、そううまくいくものではありません。

こうした失敗を防ぐために必要なのが、運用開始前の設計です。以下の7ステップを順番に進めていけば、迷わずに運用をスタートできます。

STEP1:運用目的を決める

最初に決めるべき項目は「なぜX(Twitter)を運用するのか」という運用の目的そのものです。

目的が曖昧だと、その後のKPI設計も投稿内容もすべてがブレてしまいます。したがって、目的設定こそがX(Twitter)運用において最も重要なステップであると言っても過言ではありません。

企業がX(Twitter)を運用する目的は、大きく分けて4つのパターンに分類されます。

  • ①自社やサービスの認知拡大のため
  • ②顧客とのコミュニケーション強化のため
  • ③ブランドイメージの向上のため
  • ④フィードバック収集のため

自社がどんな目的でX(Twitter)運用を検討しているのか、まずは確かめてみましょう。

パターン1. 自社やサービスの認知拡大のため

X(Twitter)運用を始める企業の多くが、ターゲットとなる市場や顧客層に自社のサービスや製品を広める「認知拡大」を目的に掲げています。実際に、SNSの活用は、ブランドや製品をまだ知らない潜在顧客へのアプローチにおいて有効な手段です。

認知拡大のためにX(Twitter)を運用するのであれば、具体的なアクションとしては自社サービスの紹介やキャンペーン告知、トレンドと自社商品を組み合わせた投稿などが必要となるでしょう。

パターン2. 顧客とのコミュニケーション強化のため

既存顧客との接点を増やし、継続的な利用やリピート購入につなげたいという目的でX(Twitter)を運用する企業もあるでしょう。顧客と直接やり取りすることで、エンゲージメントの強化やファン化が期待できます。

コミュニケーション強化を目的とするのであれば、ファン向けの投稿や、フォロワーの投稿への返信など、双方向のやり取りを意識した運用が求められます。

パターン3. ブランドイメージの向上のため

X(Twitter)は、企業のブランド価値を高めるためのプラットフォームとしても活用できます。一貫性のあるメッセージやデザインを通じて、共感を得られるブランドイメージや信頼性を構築できるのです。

ブランドイメージ向上を目指すのであれば、高品質なコンテンツの発信や、社会的責任活動・サステナビリティの取り組みの紹介などが効果的です。

パターン4. フィードバック収集のため

顧客の声を集めて製品やサービスの改善に活かすという目的でX(Twitter)を運用する企業もあるでしょう。顧客が何を求めているのか、どこに課題があるのかをリアルタイムで把握できるのがSNSの強みです。

フィードバック収集が目的であれば、具体的な手法としてはアンケートや投票機能の活用、ソーシャルリスニングによる意見収集などが考えられます。

自社のビジョンや事業戦略と照らし合わせて、どの目的が最も適切かを検討してください。

▶詳しくはこちら:【X(Twitter)運用ガイド①】運用目的を決める

STEP2:運用方針を決める

目的が決まったら、次は「どのように発信するか」という運用方針を固めます。

方針を明確にしておけば、投稿内容やトーンに一貫性が生まれ、ブランドの信頼性が高まります。複数人で運用する場合も、方針があればブレにくくなるでしょう。

運用方針で決めるべき要素は4つあります。

  • ①フォロワーとの距離感の設定
  • ②文面のトーン(フォーマル/カジュアル)
  • ③「中の人」の存在感をどこまで出すか
  • ④投稿内容の種類とバランス

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

1. フォロワーとの距離感の設定

まずは、フォロワーとの距離感をどう設定するかを決めましょう。

公式の立場を強調して信頼性の高い情報発信を重視する方法もあれば、親しみやすい雰囲気でフレンドリーな関係を築くことを重視する方法もあります。

これは「どちらが正解」というものでもありません。自社の事業内容やターゲットに合わせた設定を選ぶことが重要です。

2. 文面のトーン(フォーマル/カジュアル)

SNS運用では、投稿の文体をフォーマルにするか、カジュアルに寄せるかの設定も重要な要素です。

一般的に、企業向けビジネスや専門的な情報発信においては、フォーマルで専門性の高い文面で信頼性やプロフェッショナルなイメージを伝える投稿が好まれやすいです。一方エンターテインメント業界や消費者向けブランドであれば砕けた言葉遣いや面白みのある表現でフォロワーの共感を引きつけるような投稿が好まれます。

どのようなユーザーに向けて届けたいかを意識して、文体を設定しましょう。

3. 「中の人」の存在感をどこまで出すか

担当者の個性をどこまで出すかのさじ加減も、事前に決めておくのがおすすめです。

組織やブランドとしての発信を優先して投稿を中立的かつ公式なものにするか、担当者の視点や個性を投稿に反映させて親近感や人間味を演出するかということです。後者はフォロワーとの双方向のコミュニケーションを重視する場合に効果的です。

この点については、ブランドイメージとの兼ね合いや、実際の運用者のキャラクターやスキルを考慮しながら決めるとよいでしょう。

4. 投稿内容の種類とバランス

最後に、具体的にどのような内容をメインコンテンツとして発信するかを決めておきます。

商品・サービスのリリースやイベント情報など新しい情報を中心にするのか、業界全体のトレンドや話題を取り上げて関心を引きつけるのか。他社アカウントへの返信やコラボレーションを積極的に行うかどうかも方針として持っておくとよいでしょう。

運用目的に照らし合わせて、発信内容のバランスを検討してください。

これらを組み合わせて、自社らしい運用スタイルを確立していきます。

▶詳しくはこちら:【X(Twitter)運用ガイド②】運用方針を決める

STEP3:KPIを設定する

目的と方針が決まったら、成果を測るための定量目標(KPI)を設定します。

KPIがないと「なんとなくうまくいっている気がする」「おそらく良くないと思う」という感覚的な判断しかできません。数値で追えるようにしておくことで、課題の特定と改善がスムーズになります。

X運用で使われる主な指標は以下の5つです。

  • インプレッション数:投稿が表示された回数。認知度の指標。
  • エンゲージメント数:いいね、リポスト、返信などの反応数。関心度の指標。
  • リンククリック数:投稿内リンクのクリック数。行動喚起の指標。
  • フォロワー数:アカウントのフォロワー数。信頼性・拡散力の指標。
  • クチコミ数:自社について言及された投稿数。認知度・評判の指標。

運用目的に応じて、重視するKPIは変わります。

認知拡大が目的ならインプレッション数とリンククリック数、コミュニケーション強化が目的ならエンゲージメント数、フィードバック収集が目的ならクチコミ数を軸に設定するとよいでしょう。

具体的な数値目標は、自社アカウントの過去データや競合アカウントの実績を参考に決めていきます。

▶詳しくはこちら:【X(Twitter)運用ガイド③】KPI(定量目標)を立てる

STEP4:運用ルールを決める

ここからは実務的な話に入ります。運用を効率的かつ一貫性を持って進めるために、具体的なルールを決めておきましょう。

決めておくべき項目は5つあります。

  • ①投稿頻度とタイミング
  • ②投稿作成フロー
  • ③コミュニケーション方針
  • ④運用成果の測定方法
  • ⑤キャンペーン実施方針

それぞれ解説します。

ルール1. 投稿頻度とタイミング

まずは、どのくらいの頻度で、いつ投稿するかを決めます。

投稿頻度は1日1〜5回が目安です。ターゲット層がアクティブな時間帯を分析して、朝・昼・夕方などに分散させると効果的です。一般的には、個人向け(toC)なら通勤時間帯や夜20〜22時、企業向け(toB)なら平日の昼休みや退勤後が狙い目とされています。

自社のフォロワーの反応を見ながら調整していきましょう。

ルール2. 投稿作成フロー

投稿を作成する手順も決めておきましょう。

X(Twitter)運用であれば、ネタ出し→文章作成→画像選定→レビュー→予約投稿、という流れが一般的です。手順を明文化しておくと、担当者が変わっても作業が回るようになります。

特にレビューのフローは重要です。炎上リスクを避けるため、可能であれば複数人でのダブルチェックをおすすめします。

ルール3. コミュニケーション方針

フォロワーとのやり取りに関するルールも整理しておきましょう。

返信対応の時間(例:24時間以内)、対応範囲(どこまで返信するか)、DM対応のルールなどを決めておきます。自社関連の投稿をリポストするかどうかも、あらかじめ方針を持っておくと迷いません。

対応方針が曖昧だと、担当者によって対応がバラついてしまいます。基準を明確にしておきましょう。

ルール4. 運用成果の測定方法

誰が、いつ、どの指標をチェックするかを明確にしておきます。

毎営業日ログインしてKPIを確認する習慣がつくと、異変にも早く気づけます。週次や月次でのレポート作成ルールも決めておくとよいでしょう。

ルール5. キャンペーン実施方針

フォロー&リポストキャンペーンなどを実施する予定がある場合は、その方針も決めておきましょう。

目的・タイミング・フローを事前に整理しておけば、実行段階で慌てずに済みます。キャンペーン後のフォロワー維持施策まで考えておくと、より効果的です。

▶詳しくはこちら:【X(Twitter)運用ガイド④】運用ルールを決める

STEP5:運用を開始する

準備が整ったら、いよいよ運用開始です。

初期段階では「これが正解」というものはありません。さまざまな投稿を試しながら、自社アカウントに合ったやり方を探っていく期間だと考えてください。

日々の運用は、以下の5つのステップで回していきます。

  • 投稿ネタを準備する
  • 投稿を予約する
  • 投稿内容をチェックする
  • メンション・返信に対応する
  • 成果をチームに報告する

具体的な作業をイメージしながらそれぞれ確認してみましょう。

1. 投稿ネタを準備する(1週間分)

まずは投稿のネタ集めから始めます。業界ニュースやトレンド、ターゲットの関心キーワード、自社の強みやサービス内容などからネタを集めましょう。

1週間分などまとめて準備しておくと、日々の負担が軽くなります。

STEP2で決めた運用方針やSTEP4で決めた運用ルールに沿ったネタを選ぶことが大切です。

2. 投稿を予約する

ネタが集まったら投稿を作成し、予約しておきましょう。

SocialDogなどのツールを使えば、1週間分の投稿をまとめて予約できます。カレンダー機能で投稿の偏りもチェックできるため、計画的な運用に役立ちます。

3. 投稿内容をチェックする

公式X(Twitter)の運用において、公開前のチェックは欠かせません。誤字脱字や不適切な表現がないか、ブランドポリシーに沿っているかを確認しましょう。

炎上リスクを避けるため、可能であれば複数人でのダブルチェック体制を整えておくと安心です。

4. メンション・返信に対応する

X(Twitter)を運用するのであれば、フォロワーからの反応をチェックすることも重要な業務です。あらかじめ何時に誰が見るかを決めておき、メンション通知を確認して対応しましょう。

緊急度や影響度に応じて優先順位をつけ、迅速に対応することでフォロワーとの信頼関係が築けます。STEP4で決めたコミュニケーション方針に沿って対応してください。

5. 成果をチームに報告する

運用結果を定期的にチームへ共有することも重要です。

数値の変化や気づきを報告し、投稿方針の改善に活かしていきます。このフローを通じて、一貫性のある投稿によってブランド価値を高めることができます。

▶詳しくはこちら:【X(Twitter)運用ガイド⑤】運用を開始する

STEP6:成果を分析する

運用を続けていくうえで欠かせないのが、データに基づく成果分析です。

効果的だった投稿には再現性があります。その特徴を明らかにして社内でドキュメント化しておくと、運用の質が安定します。

  • インプレッション数の分析
  • エンゲージメント数の分析
  • リンククリック数の分析
  • フォロワー数の分析

STEP3で設定したKPIごとに、増減の要因を分析していきましょう。

インプレッション数の分析

インプレッション数が増加した要因としては、話題性のあるテーマを扱った、適切な時間帯に投稿した、トレンドやハッシュタグを活用した、などが考えられます。

逆に減少した場合は、ターゲットの関心とズレた内容だった、投稿時間帯が合っていなかった、競合の投稿に埋もれた、といった原因が考えられます。

エンゲージメント数の分析

エンゲージメント数が伸びた投稿には、ターゲットに刺さるコンテンツだった、画像や動画を効果的に使った、「どう思いますか?」のような問いかけがあった、といった特徴があります。

伸びなかった場合は、一方的な情報発信になっていた、視覚要素が不足していた、投稿内容が偏っていた、などを振り返ってみてください。

リンククリック数の分析

リンククリック数が増えた要因としては、興味を引くキャッチコピーがあった、CTA(行動喚起)が明確だった、リンクが見つけやすかった、などが挙げられます。

減少した場合は、リンク先の説明が不足していた、投稿とリンク先の内容が一致していなかった、スパムっぽい印象を与えていた、といった点を確認します。

フォロワー数の分析

フォロワー数の増加要因としては、質の高いコンテンツを継続的に発信できていた、キャンペーン施策が効果的だった、他アカウントとのコラボが成功した、などがあります。

減少している場合は、投稿の質が下がっていないか、宣伝が多すぎないか、更新が滞っていないか、返信対応が遅れていないか、などをチェックします。

詳しくはこちら:【X(Twitter)運用ガイド⑥】成果を分析する

STEP7:運用を改善する

分析ができたら、次は改善です。

X運用は「投稿して終わり」ではありません。分析と改善を繰り返すことでアカウントは成長していきます。

ここではよくある問題点を4つの観点から整理します。

  • インプレッション数が伸びない場合
  • エンゲージメント数が伸びない場合
  • リンククリック数が伸びない場合
  • フォロワー数が減少している場合

KPIごとに、よくある課題と改善策を整理しておきましょう。

インプレッション数が伸びない場合

インプレッションが伸び悩んでいるときには、まずは、過去に効果的だった投稿のパターンを探ってみましょう。

投稿時間帯を見直す、トレンドを意識したコンテンツを増やす、といった対策が有効です。あるいはハッシュタグの活用方法を変えてみるのも一つの手です。

どのような投稿が表示されやすいのか、傾向をつかむことが改善の第一歩になります。

エンゲージメント数が伸びない場合

エンゲージメントが低迷している場合には、フォロワーとの対話を意識した投稿を増やしてみましょう。

質問形式の投稿や、画像・動画を活用した視覚的にインパクトのある投稿が効果的です。一方的な情報発信になっていないか、振り返ってみてください。

フォロワーが「反応したくなる」投稿とは何かを考えることが大切です。

リンククリック数が伸びない場合

せっかくリンクを貼り付けても、反応してもらえなければ意味がありません。

たとえばCTAでは「詳しくはこちら」ではなく「◯◯の手順を今すぐチェック」のように具体的にすると、クリック率が上がりやすくなります。リンクが投稿内で埋もれていないかも確認しましょう。

「クリックする理由」をフォロワーに提示できているかどうかがポイントです。

フォロワー数が減少している場合

フォロワー数の減少は、複数の要因が絡んでいることが多いです。

投稿の質が下がっていないか、宣伝色が強すぎないか、返信対応が遅れていないか、などをチェックしてみてください。

一つひとつ原因を潰していくことで、フォロワー離れを防ぐことができます。

改善策を実行したら、再度分析して効果を確認します。このサイクルを回し続けることで、アカウントは着実に成長していきます。

詳しくはこちら:【X(Twitter)運用ガイド⑦】運用を改善する

まとめ:運用を始めよう

ここまで、X(Twitter)運用を成功させるための7つのステップを解説してきました。

  1. 運用目的を決める
  2. 運用方針を決める
  3. KPIを設定する
  4. 運用ルールを決める
  5. 運用を開始する
  6. 成果を分析する
  7. 運用を改善する

大切なのは、この7つのステップを一度やって終わりにしないことです。運用を続けるなかで見えてくる課題や気づきを踏まえて、定期的に見直しと改善を重ねていってください。

最適な投稿内容やコミュニケーションの取り方は、アカウントの運用目的ごとに異なります。試行錯誤を繰り返しながら、自社ならではの運用ナレッジを蓄積し、X(Twitter)運用を成功させましょう。

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