基礎

SNSの分析とは?

投稿日2023.07.24

更新日2025.04.22

X(Twitter)運用で重要なKGI・KPIとは?設定に向けた手順を解説

X(Twitter)運用を行う上で、KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)を明確に設定することは欠かせません。

SNS運用は企業ごとに目的や活用方法が異なりますが、運用には必ず工数が発生します。目的が曖昧なままでは、投稿作成・分析などにかけた時間やコストが無駄になってしまうリスクもあります。

本記事では、自社のX(Twitter)運用における目的に沿ったKGI・KPIの設計方法と、その設定事例を詳しく解説します。

KGI・KPIとは?

KGIとKPIは、X(Twitter)運用に限らず、あらゆるビジネス活動の目標設計・進捗管理における基本的なフレームワークです。まずは、それぞれの定義と役割を確認しましょう。

KGI(重要目標達成指標)とは?

KGIとは、最終的に到達すべき成果目標を示す指標です。X(Twitter)運用におけるKGIの例には、以下のようなものがあります。

  • 「X(Twitter)経由の売上100万円を達成」
  • 「自社サービスの認知度を前年比150%に拡大」
  • 「アカウントを通じた商品の直接販売」

KGIを曖昧なままにすると、方向性を見失い、日々の運用が単なる“投稿の積み上げ”になりがちです。具体的な数値目標としてKGIを設定することが重要です。

たとえば、「認知拡大」をKGIにする場合も、以下のように具体化しましょう。

  • 「フォロワー数1万人を達成」
  • 「月間リポスト数1,000件を達成」
  • 「月間インプレッション数50万を突破」

KPI(重要業績評価指標)とは?

KPIは、KGIを達成するための中間的なプロセス指標です。行動に落とし込むことができる具体的な数値として設計します。

例:KGI「X(Twitter)経由での売上100万円を達成」の場合
▼ KPIの例

  • 「ECサイトへの遷移率を月5%以上に維持」
  • 「1投稿あたりの平均クリック数を100以上にする」
  • 「週3本のキャンペーン投稿を行う」

KPIは単体で追いかけるものではなく、必ずKGIと紐づけて設計することが成功の鍵です。

KGI・KPIをどう設計するか?

1. 運用目的を明確にする

まずは、自社がなぜX(Twitter)を運用するのか、その「目的」を明確に言語化しましょう。

よくある失敗例として、「X(Twitter)をやること自体」が目的になってしまうケースがあります。これではKPIの設定も曖昧になり、効果検証ができません。

たとえば、以下のように目的と背景を整理します。

  • 目的
    • ECサイトへの流入を増やして売上を上げたい
  • 現状の課題
    • 検索流入が少ないため、SNS流入の強化が必要
  • X活用の理由
    • 親和性のあるターゲット層がX(Twitter)に多いから

このように運用の理由が明確になると、KGI・KPIの設計も具体的かつ効果的になります。

【X(Twitter)運用ガイド①】運用目的を決める」で詳しく解説しています。

2. KGIを設定する

次に、明確にした目的に対して最終ゴールとなるKGIを数値で設定します。

KGIの例

  • 認知拡大 →「1年後にフォロワー数1万人を達成」
  • 売上貢献 →「1年でX(Twitter)経由売上100万円を達成」
  • ブランディング強化 →「月間平均インプレッション数30万件を維持」

KGIは理想や希望ではなく、達成可能かつインパクトのある成果目標として設計しましょう。

3. KPIを設計する

設定したKGIを分解し、KPIとして実行可能なプロセス指標を設定していきます。

KGI「X(Twitter)経由売上100万円を達成」の場合のKPI例

KPI項目数値目標
ECサイト遷移率月5%以上
投稿クリック率3%以上
商品紹介投稿数月8本以上
キャンペーン実施数四半期ごとに1回以上

KPIが明確になれば、どんなコンテンツをどれくらい作ればよいか、どのように改善すべきかが見えてきます。

【X(Twitter)運用ガイド③】KPI(定量目標)を立てる」で詳しく解説しています。

定期的な分析とKPIの見直し

KGI・KPIを設定して終わりではありません。実際の運用データに基づいて定期的に効果検証と指標の見直しを行うことが不可欠です。

  • 月次・四半期ごとに分析レポートを作成
  • 想定と乖離がある場合は原因を分析
  • 施策ごとの成果を振り返り、KPIをチューニング

事業フェーズや施策の進行状況に応じて、KPIも柔軟に変化させることが重要です。ただし頻繁に変更しすぎると効果測定が困難になるため、振り返りと見直しのタイミングをルール化するのがおすすめです。

まとめ

X(Twitter)運用を成功させるには、目的に紐づいたKGIとKPIの設定が土台となります。

  • フォロワー数や投稿数といった“手段”ではなく、目的から逆算して指標を設計する
  • KGIは「最終目標」、KPIは「そこに至る具体的なアクション指標」
  • 設定した指標は定期的に検証・見直しを行い、施策に活かす

このようなサイクルを確立することで、X(Twitter)運用が成果につながるマーケティング施策へと昇華していきます。

関連記事

カテゴリー

新着記事