黒歴史クリーナーはなぜ使えない？サービス終了の理由と安全な代替ツールを紹介

本記事では、かつて多くのユーザーに利用されていた黒歴史クリーナーが2023年2月にサービスを終了した理由を解説します。また、今でも安心して使える代替ツールとして「一括ツイ消しツール」「TweetDeleter」「TweetEraser」「ツイ消し職人」などを紹介します。

「過去の投稿を整理したい」「安全にポスト（ツイート）を削除したい」「黒歴史を作らない運用方法を知りたい」という方は、ぜひ本記事を参考に安心して対策を進めてください。

黒歴史クリーナーは2023年2月にサービス終了

かつて「黒歴史クリーナー」は過去のポスト（ツイート）を一掃する国内アプリとして注目されていました。就職や転職の前に数万件の投稿を削除したという体験談がSNSで共有され、「昔の失言や恥ずかしい投稿を消す救世主」という印象が広がったのです。

ところが2023年2月、公式サイトでサービス終了が告知され、利用できなくなりました。サイト自体にアクセスできず、連携機能も停止したため、利用者は別の方法で過去の投稿を整理する必要に迫られました。

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黒歴史クリーナーが使えなくなった理由

黒歴史クリーナーが終了に至った背景には、複数の要因が重なったと考えられます。主な理由をまとめると次のとおりです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

X（Twitter）APIの有料化・制限

2023年2月にX（Twitter）が無償の開発者プランを廃止し、有料プランへ移行しました。

この施策により、これまで無料で大量ポスト（ツイート）の削除処理を提供できていたツールの運営が困難になったのです。

3,200件までの取得制限

現在のX（Twitter）のAPIの仕様では、最新3,200件のポスト（ツイート）までしか取得できません。

古い投稿（3,201件目以降）をまとめて削除できない仕様になり、黒歴史クリーナーのような全ポスト（ツイート）削除ツールは使えなくなりました。

運営コストの増大

削除ツールの処理には数万件の投稿取得・削除を行うためのサーバー負荷やユーザーサポートが伴います。

APIの料金や運営コストが急増したことで、無料サービスとして提供するのは困難になったと考えられています。

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黒歴史クリーナーの代わりに使えるおすすめツール

黒歴史クリーナー終了後も、ポスト（ツイート）の削除に役立つツールはいくつか存在します。

どれも一長一短ありますので、自分の目的に合わせて選びましょう。

一括ツイ消しツール

ワンクリックで全投稿を消したい方には、ブックマークレット型の「一括ツイ消しツール」が最適です。

ブックマークレットとは、JavaScriptのコードをブラウザのブックマークとして登録して使うアプリの総称です。使い方は少し技術的ですが、X（Twitter）公式のページ上で直接コードを実行するため、外部サイトにログイン情報を渡す必要がありません。

開発者自身も「データを一切収集しない」と明言しており、安全性が高いのが特徴です。

ただし、一度に12,000件ほどの削除を試みるとX（Twitter）のAPI制限に引っかかる場合があり、失敗することもあります。少量ずつ削除するか、時間を空けて再実行する工夫が必要です。

TweetDeleter

キーワードや期間で絞り込みながら大量の投稿を削除したい人に人気なのがTweetDeleterです。

日本語表示に対応しており、アーカイブデータをアップロードすればAPIが取得できない古い投稿も削除できます。

削除前に投稿を一覧で確認し、「すべて選択」ボタンでワンクリック全消しも可能ですが、一度消すと復元できないため慎重に操作してください。

月額課金制なので、必要な期間のみ契約して使う方法もあります。

TweetEraser

投稿内容を細かく選びながら整理したい場合はTweetEraserが便利です。特定のキーワードやハッシュタグを含むポスト（ツイート）のみを削除したり、いいねを取り消したりできる点が特徴で、アーカイブデータのアップロードにも対応しています。

数日単位の短期利用プランがあるため、短期間だけ大量削除したい方にも向いています。

ツイ消し職人

完全に過去の投稿を削除したいなら、買い切り型の「ツイ消し職人」が最適です。X（Twitter）からダウンロードしたアーカイブデータを読み込み、10万件を超える投稿でもまとめて削除できるのが最大の強みです。

選択削除はできないものの、ソフトを一度購入すれば複数回利用できるため、思い切って全ての投稿を整理したい人に向いています。

価格は2025年12月現在700円（税込）です。購入はアカウント単位で行うため、別のアカウントで使う場合には追加購入が必要です。

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X（Twitter）のポスト（ツイート）を削除する際の注意点

X（Twitter）のポスト（ツイート）削除ツールを使う前や操作中は、以下の点に注意してください。

アカウント凍結といった最悪の事態を回避すべく、ぜひ参考にしてください。

一度削除すると復元できない

削除したポスト（ツイート）は、X（Twitter）のタイムライン上から完全に消え、復元は不可能です。削除ボタンを押すと、その瞬間に自分のアカウント履歴からも消えてしまいます。

過去の投稿を後から見返したい方や、証拠として残しておきたい場合は、削除前にスクリーンショットを撮るかテキストをメモに保存しておきましょう。

情報が完全に消えるわけではない可能性がある

ポスト（ツイート）を削除しても、インターネット上から完全に消えるとは限りません。削除前に誰かがスクリーンショットを撮っていたり、内容をコピーして再投稿したりしている場合、それらの情報はそのまま残るからです。

さらに、「Wayback Machine」などのウェブアーカイブサービスや、検索エンジンのキャッシュに一時保存されていることもあります。

つまり、自分のアカウントから消えても、他の場所で閲覧できる可能性があるということです。 個人情報など見られて困る内容は、ポスト（ツイート）をしないよう普段から意識しましょう。

関連するデータも消える

ポスト（ツイート）を削除すると、内容そのものだけでなく関連データも一緒に消える点にも注意が必要です。

具体的には以下のような情報が削除とともに消えます。

これらは削除後に確認することができません。「どの投稿が反応が良かったか」を分析したい場合も、削除すると記録が残らず、比較できなくなります。

今後の改善に使いたいデータは、投稿を削除する前に必ず記録しておきましょう。

返信や引用ポスト（ツイート）は残る

自分の投稿を削除しても、他のユーザーが残した反応までは消えません。あなたの投稿に誰かが返信したり、引用ポスト（リポスト）をしていた場合、それらはX（Twitter）上に残り続けます。

つまり、自分の発言を削除しても、会話の一部だけが相手のタイムライン上に残ってしまうということです。

もし不快な引用や返信を消したい場合は、相手に削除を依頼しましょう。

大量削除はアカウントがペナルティを受ける可能性がある

過去の投稿を一気に整理したいときに注意したいのが、削除の頻度とスピードです。短時間に大量のポスト（ツイート）を削除すると、X（Twitter）のシステムが不審な動きと判断して、アカウントに一時的な制限がかかることがあります。

ペナルティを避けるために、一括削除ツールを使う場合でも、段階的に少しずつ実行するよう意識しましょう。

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X（Twitter）でポスト（ツイート）が消えない・反映されないときの原因と対処法

削除作業をしても「ツール上では削除できているのにプロフィールに残っている」「特定の投稿だけ消せない」といった問題が起こる場合があります。

主な原因は以下のとおりです。

API制限・取得範囲の制限

ポスト（ツイート）の削除ツールはX（Twitter）のAPIを介してデータを取得しますが、基本的に最新3,200件以上のポスト（ツイート）はAPIで取得できません。

一部のツールはユーザー自身がダウンロードしたアーカイブをアップロードして古い投稿にアクセスできるようにする仕組みですが、そうでない場合は古いポスト（ツイート）は削除対象に含まれません。

削除が途中で止まったり、ツール画面では削除済みと表示されてもプロフィールにはまだ残っている場合は、APIのレート制限や反映遅延が原因であることが多いので、時間を置いて再度確認してください。

条件フィルタの設定不足

条件フィルタを適切に設定していないと、本来削除したいポスト（ツイート）が抽出されず、削除漏れが発生しやすくなります。

ツールによっては、以下のように細かな条件を指定できるため、まずはどの項目が利用できるか確認することが大切です。

また、鍵アカウント（鍵垢）や凍結中のアカウントはAPI上の扱いが異なり、ツール側で投稿一覧を取得できないことがあります。この場合、フィルタ設定以前に「取得できるデータが限られる」点を理解しておく必要があります。

削除漏れを防ぐには、ツールの設定画面で対象条件をしっかり確認し、必要に応じてフィルタを追加することが重要です。

アカウント認証の不備

OAuth認証が正しく行われていないと、ツールがあなたのアカウントの情報を読み込めず、削除が途中で止まってしまう可能性があります。

まずはツールへアカウントを再度連携し直すか、ブラウザのキャッシュをクリアしてから試してください。

また、X（Twitter）アカウントが一時停止中や凍結状態の場合、ツールからのリクエスト自体が拒否されます。この場合はアカウント状況の復旧を待ってから操作する必要があります。

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ポスト（ツイート）削除以外の選択肢

X（エックス）運用をしていくにあたっては、過去のポスト（ツイート）を消さなくて済むよう、黒歴史を生まない工夫やリスク回避の方法を学ぶことも重要です。

上記の手段で二度と後悔しない運用を心がけましょう。

アカウントを一時的に鍵垢にして非公開にする

全ての投稿を消す前に、アカウントを非公開アカウントに設定する方法もあります。非公開設定にすると、自分のフォロワーだけが投稿を閲覧できるようになり、不特定多数に情報が届くことを防げます。

公開範囲を限定すれば、日常の出来事や個人的な感情を気兼ねなく共有しやすくなり、外部からの干渉や炎上リスクを減らすことも可能です。

ただし、フォロワーがスクリーンショットを撮る等、情報の漏れる危険性は残っており、完全に情報を遮断できるわけではありません。また、非公開にするとフォロワー承認の手間がかかることや、投稿の拡散力が低下するといったデメリットも認識しておく必要があるでしょう。

あくまでプライバシー対策の一環としてご検討ください。

新しいアカウントで再スタートする

過去の投稿やフォロワー関係をリセットしたい場合は、新規アカウントを作成して再スタートするのもひとつの手です。古いアカウントを非公開設定にして放置し、新しいアカウントで投稿することで過去の履歴とは切り離せます。

ただし、ユーザー名やフォロワー数がゼロからのスタートになり、これまで築いてきた影響力やつながりがリセットされる点は考慮が必要です。

旧アカウントを削除する場合や放置する場合でも、バックアップや連携アプリの解除など管理を徹底しましょう。

SocialDogの予約投稿でミスを防ぐ

SocialDogは投稿予約や分析機能を備えた運用ツールです。カレンダー形式であらかじめ投稿日時をセットできるため、衝動的・感情的な投稿を減らす効果が期待できます。

投稿内容を事前に下書きしておくことで、「ちゃんと確認してからポスト（ツイート）する」といった習慣がつき、うっかりミスや誤字・誤情報の投稿防止につながります。

投稿の頻度や時間帯を分析できる機能もあるため、投稿内容を見直しつつアカウントを成長させたい方は、利用を検討してみてください。

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黒歴史クリーナーに関するよくある質問

黒歴史クリーナーに関するよくある質問は以下のとおりです。

まとめ

この記事では、黒歴史クリーナーの終了理由と、今も安心して使えるポスト（ツイート）削除ツールを紹介しました。

サービスが使えなくなった背景には、X（Twitter）のAPI有料化や取得制限、そして運営コストの増大があります。つまり、技術的にも経済的にも無料で安全にポスト（ツイート）を一括削除することが難しくなったのです。

また、X（ツイッター）のポスト（ツイート）を消して終わりではなく、これからの運用をどう整えるかも大切です。SocialDogなどで予約投稿を活用し、感情的な投稿を防ぐのも効果的でしょう。

過去を整理し、未来のあなたらしい発信を育てていきましょう。