自社商品やサービスの認知獲得に活かそうとするプレイヤーが増え、競争が激化しているTwitter(現X)。ケーブルテレビなどでヒストリーチャンネルを放送しているエーアンドイーネットワークスジャパン合同会社は、自社ならではの動画コンテンツを有効活用して、認知の拡大やサービスへの流入を実現されています。
Twitterを用いたマーケティング手法について、Web周りのマーケティング全般をご担当されているご担当者様にお話を伺いました。
動画コンテンツのPRにTwitterを活用!ツイート(現ポスト)には極力動画を使う
エーアンドイーネットワークスジャパン合同会社は、本社をニューヨークに構えるグローバルなネットワークをもつ企業です。HuluやAmazon Prime Videoに映像コンテンツを提供したり、自社で制作している歴史物のコンテンツである「ヒストリーチャンネル」内に広告枠を提供したりしています。映像コンテンツの企画・制作・配信まで担う企業です。
──どのような目的でSNS(Twitter)を運用されていますか?
SNSは、弊社が配信している番組情報を発信するメディアとしての位置づけです。Twitterに関しては、ヒストリーチャンネルの番組を見てもらうということを目的に運用しています。見てもらうためには、YouTubeですと無料で、Huluさんなどですと会員登録が必要になります。
──どのような体制で運用されていますか?
原則私1名体制で運用していて、日々の投稿を管理しています。マネージャーと定期的に相談しながら行っています。
──追っているKPIはありますか?
まずはフォロワー数を増やすということは大前提です。あとは、エンゲージメント率を高めていきたいと考えております。加えて、YouTubeへの流入を増やしていくために改善を行っています。エンゲージメント率が伸びた投稿を、毎月分析しながら運用しています。
──どのように運用改善をされていますか?
映像制作・配信の会社ですので、なるべく映像を使ったツイートをすることを心がけています。動画で投稿したほうがいいねやリツイート(現リポスト)が増える傾向にあるのと同時に、番組の魅力を伝えるためには映像のほうが伝わるため、動画の投稿を増やしていますね。文章のみの投稿はほとんどしていないですし、画像のみも少ないですね。
フォロー&リツイートのキャンペーン時にSocialDogを導入
──なぜSocialDogを導入しようと思ったのですか?
フォロー&リツイートキャンペーン時に「リツイートしたユーザー」を一覧で確認するためにSocialDogさんを導入しました。料金もリーズナブルですし、その他の機能も充実しているので導入を決めました。
今は、フォロワーの増減を毎日チェックしたり、キーワードモニターを使って「ヒストリーチャンネル」に関するツイートを抽出してモニタリングしたりしています。フォロワーの増減を確認し、下がってきたなと感じることがあれば、諸々の施策に落とすようにしています。
──うまくいった施策を教えてください
コラボキャンペーンは、うまくいった施策として挙げられるかと思います。例えば、クリスタルガイザーさんとのコラボレーション企画です。フォロー&リツイートをしていただいた方に、クリスタルガイザーさんからはお水を、弊社からはオリジナルグッズをプレゼントするキャンペーンを行いました。フォロワーが2,000〜3,000くらい増えた取り組みです。
あとは、ヒストリーチャンネルの放送の中で、CM枠を買っていただいてCMを放映しているのですが、その広告の一環として弊社のTwitter上でリツイートキャンペーンを実施したこともありました。キャンペーンに参加いただいた方に、広告主様の映画の上映チケットをプレゼントする形です。こちらも大きな反響がありました。
SocialDogを導入して日々の投稿とデータ分析を効率化
──SocialDogを導入してどのような効果がありましたか?
予約投稿は非常に多く活用しています。毎日21時に、ヒストリーチャンネルのYouTubeチャネルに新しい投稿がアップされる運用になっているので、その通知をSocialDogさんの予約投稿で実施しています。それ以外にも、番組の告知は時間が決まっていることが多いので、予約投稿で実施していますね。また、番組の紹介を1日1つは投稿するようにしていて、その投稿も予約投稿を活用しています。
また、データをCSVで抽出して、月の振り返りができているのは大きいです。データを元に、何がよくて何が悪かったのかをチームで振り返りをすることで、次月の取り組みを決めていく作業を効率化できるようになりました。
さらに、キーワードモニターで生の感想・反応を抽出して、番組の編成チームに共有することで、どんな番組をいつ放送するのが良いのかという戦略づくりにも活用できていますね。
あとは、フォロワーの推移を日々確認していますね。
番組の視聴者増につながる投稿を徹底。UGCの増加にもこだわり。
──予約投稿ではどのようなことを意識されていますか?
基本的に番組のPRをしていますので、いかに番組を見てもらうかがポイントになります。投稿するタイミングは早すぎても遅すぎてもダメで、大体番組の3〜4時間前に投稿するようにするのが良いと考えています。2時間程度の枠を使うスペシャル番組があるのですが、その場合に関しては前日の同じ時間帯に投稿をして、当日に改めて引用ツイートで再度告知していますね。
──どのような基準でリツイートされていますか?
基本的には、Twitterに投稿していただいているヒストリーチャンネルへの感想をリツイートするようにしています。ただし、テレビの感想をリアルタイムでしていただいている投稿をリツイートしても、投稿を見た人が番組をチェックしづらいという問題も生じます。ですので、U-NEXTさんやdTVさんのような配信を見ていただいた方の感想をピックアップしてリツイートするようにしています。
あとは、「〜の放送はいつからだろう」といった質問や疑問の投稿については、引用ツイートして回答をつぶやくようにしています。
──どのような成果が得られていますか?
大きな変化はまだかなと思いますが、エンゲージメント率は向上していると思います。ヒストリーチャンネルに関する情報というのは、Webサイトだけだと足りない部分があると思っていまして、Twitterにおいて映像の投稿を増やしたんですね。その映像の投稿を、予約投稿を使って適切なタイミングで投稿することによって、エンゲージメント率が上がってきたかなと考えています。
──今後の運用にはどのような課題があると考えてますか?
今後は、YouTubeやHuluの動画コンテンツに流入を生み出せるような導線をつくっていきたいと思っています。Twitterに集まっていただいたユーザーさんを、諸々の動画配信プラットフォームにいかに繋げていくかが課題ですね。
また、当然ながらフォロワーを引き続き増やす運用が課題です。そこについては、広告出稿も視野に入れて考えています。
「ヒストリーチャンネル」の魅力を最大限に伝えられるアカウントを目指す
目指す姿として、弊社のコンテンツの魅力を最大限伝えられるアカウントにしていきたいと思っています。ヒストリーチャンネルを見てくれた方々が、気軽に感想などを投稿できるような風土をつくっていきたいですね。そのために、感想をつぶやいていただいた方たちとコミュニケーションをとっていこうと思っています。
動画コンテンツ「ヒストリーチャンネル」を展開するエーアンドイーネットワークスジャパン合同会社は、SocialDogを活用して運用の効率化を実現しています。自社の動画コンテンツをいかに見てもらうかという取り組みは、参考になる点が多いのではないでしょうか。
紹介したように、SocialDogにはTwitter運用を効率化・最適化するための機能が数多く備わっています。ぜひ活用していただき、求める成果につながるTwitter運用を加速させてください。