スルガ銀行は、サイクルツーリズムを通して、地域を活性化する取り組みをされています。そのPRの一環として、Twitter(現X)を活用されています。自転車購入者向けのローン開発から始まり、徐々に自転車に関する大きな取り組みに発展していかれたとのこと。一見銀行とはかけ離れているように感じる「自転車×地域活性化」の取り組みとTwitterとの掛け合わせについて、自転車を通じた地域PRなどのCSR事業を担当されている深田様にお話を伺いました。

自社の自転車への関心・こだわりを発信するためにTwitter活用を開始。いいねを増やすための工夫とは

──そもそも、なぜTwitterを始めようと思ったのですか?

もともと私がローン関連の部署にいまして、ある時自転車を購入するためのローンをつくったんですね。自転車が高額になってきて、良いものだと150万円程する商品もありまして、それを購入するためにローンがあっても良いのではないかと。そのローンを市場に出した時に、サイクリストの方々から少し反発の声がありました。もともと、ローンで新商品を出したときにTwitterでエゴサーチする習慣がありまして、気付くことができました。

趣味の世界に金融を持ち込んでほしくないという声が多く、「このローンをつくってる人は自転車に乗ってないんでしょ?」というような雰囲気がありました。実際には、私は自転車に乗っていましたので、そのことを理解してもらうことが必要だと考えまして、社内で「こういう誤解を受けているのでTwitterで情報発信をしてみてはいかがでしょうか」と提案をして始めました。

情報発信をしていると、徐々にサイクリストの方々に認めていただけるようになり、会社が「サイクルステーション」という施設を御殿場や湯河原などの支店に併設させてつくったんです。そこで各地のサイクリストの方々と一緒に自転車で走るイベントを開催しながら、地域との交流を深めていきました。

そんな中、静岡県にオリンピックの自転車競技がくることになり、静岡県の自治体の皆様が「サイクルツーリズムを盛り上げなきゃ!」という流れになってきたんですね。そこで弊社の取り組みに興味をもっていただいてお声掛けをいただき、一緒にプロジェクトを進めていくことになり、自転車関連の取り組みをさらに強化していくことになりました。

──Facebookも活用されているとのことですが、Twitterとはどのように使い分けていますか?

Facebookのほうが、「コミュニティ」の要素が強く、ある種限定された集団であり、クローズドに深くコミュニケーションをとる場になっています。Twitterは、Facebookよりも浅く広くコミュニケーションをとっていくイメージですね。

──Twitter運用において追いかけている数字や目標はありますか?

いいねの数は意識して運用しています。目指すアカウント像としては、フォロワーの方々との交流を深めたいと思っているものの、まだまだうちのアカウントが少し硬いというか、親しみやすさが薄いのかと思っています。そこで、まずはいいねをしてもらえるようなツイート(現ポスト)を増やしていき、いいねをしてくれるのはどんな人なのかを見ながら、そういった方々に刺さるツイートをしていきたいと考えています。

──いいねの数を気にされているとのことですが、どのようなツイートにいいねが付く感触がありますか?

自転車関連のアカウントですので、サイクリング途中の絶景の写真が1番反応が良いですね。食べ物でも良いのですが、やはり景色のほうが反応が良いです。

ある時期には、例えば裾野市の『すそのん』に関するツイートをするなど各地域のキャラクターのツイートをしていました。

常に新しいネタは探し続けています。

──どのような運用体制で運用されていますか?

原則2名体制で運用していて、私が突発的な事象への対応やツイートを担当していまして、もう1名が計画的に発信内容を決めて投稿することになっています。われわれの業務時間内に投稿をしてしまうと、見てもらいやすい時間帯での投稿ではなくなってしまうので、予約投稿を活用して、いいねなどのエンゲージメントを獲得しやすい時間帯に投稿するようにしています。

画像付き予約投稿のためにSocialDogを導入。自治体へのプレゼンテーションのための分析・資料作成にも活用!

──なぜSocialDogを導入しようと思ったのですか?

やはり、予約投稿をしたいということが大きかったです。当時は、画像付き予約投稿ができるというのは非常にありがたく、即決しました。もともと別のツールを使っていたのですが、画像付きはできなかったので、画像付きの予約投稿ができるというのは画期的でした。今では、Twitter公式でも予約投稿はできるものの、スレッドでの予約投稿ができるなど予約投稿機能が使いやすいので、SocialDogを重宝しています。

──SocialDogをどのように活用されていますか?

日々、どんな方にフォローされているのかを気にして見ていますね。最も気にしているのは、どんな方にフォロー解除されているのかということです。どのタイミングでどんな方にフォロー解除されているのかを確認しながらPDCAを回して、日々のツイートの改善に役立てています。

あとは、分析画面のキャプチャを、社内向けの運用報告資料に使えるのは便利ですね。キーワードモニターも使っていて、自社名を登録して、エゴサーチを効率化しています。世の中からどのような評価をされているのか、細かく見るようにしています。もともと、手動でエゴサーチをしていたので、かなりの時間がかかってしまっていました。キーワードモニターが使えるようになったことで、作業時間が大幅に削減されたと思います。

新規フォロー・フォロー解除についてもSocialDog上で行うようにしています。複数のワードを登録して、そのワードをつぶやいているアカウントを抽出してフォローしているので、非常に効率は良くなっていると思います。

──SocialDogを導入することによって、どのような効果がありましたか?

ツールを使うことによって運用が安定化し、さまざまな新しい取り組みに注力する時間ができたことだと思います。

効率化により、1つの取り組みが継続できることによって、次の取り組みにもつながりますので、そちらも大きなメリットです。

──Twitterを用いてどのような運用・施策を実施していますか?

以前はフォロー&リツイート(現リポスト)キャンペーンなどをやっていたんですが、どうしても懸賞目当てのフォロワーが増えてしまい、しばらくするとフォロー解除されてしまうことが多かったんです。ですので、地道な取り組みだとしても、自転車に興味・関心がある方であったり、関わりのある地域の方にフォローしてもらうことが大切だと思っています。

その点でいきますと、例えば平塚市さんとのコラボイベントをする際に、「平塚」というワードを多くつぶやくことになるんですね。そうすると、平塚にゆかりのあるインフルエンサーの方々からいいねしていただけて、その結果多くの方々にフォローしていただけることにつながります。そんなこともありまして、わりと集中的に対象エリアのコンテンツを投稿するようにしています。自転車にまつわる投稿のみにこだわってしまうと、どうしても投稿が偏ってしまうので、なるべく幅広い内容を投稿するようにしていますね。

──今後は、どのような施策をしていきたいとお考えですか?

Facebookでは、グループメンバー限定イベントが開催できているのですが、Twitterの方でももう少し双方向のコミュニケーションをとれるようにして、ユーザーが参加できるイベントを開催することによって距離感を近くしたいと考えています。

一般的な「銀行」からはイメージしづらい「自転車×地域活性化」の取り組みをされているスルガ銀行は、SocialDogを活用することで運用を効率化・安定化されています。適切な分析と運用により、各自治体に提供できる価値を最大化している事例ではないでしょうか。このように、SocialDogにはTwitter運用を効率化・最適化するための機能が数多く備わっています。ぜひ活用していただき、求める成果につながるTwitter運用を加速させてください。