認知向上やファン増加など、さまざまな目的で企業やサービスのマーケティングにも使われているTwitter(現X)。
今回取材したAI・人工知能の専門Webメディア『AINOW(エーアイナウ)』も、SocialDogを使い、Twitter上で読者が求めている情報をリサーチしています。
今回は、『AINOW』を運営しているディップ株式会社 次世代事業準備室/dip AI.Lab室長の進藤圭様にインタビューしました。WebメディアのTwitter活用方法について伺ってきました。
Twitterをやる目的は、読者が求めている情報をリサーチするため
──早速、『AINOW』はどのようなサービスですか?
AIや人工知能関連のニュースを発信している専門Webメディアです。ニュースやインタビュー、イベントレポート、コラムなど、様々な情報を発信しています。エンジニアの方を中心に、ビジネスパーソンから学生さんまで幅広い層に見ていただいてます。
──どのような体制で運営されていますか?
運営しているのは、社員1名、インターン7名で構成された『AINOW』編集部です。ニュースを執筆したり、インタビューに出向いたり、記事の分析をしたりしています。日々「読者が求めている情報は何か」を探りながら、運営しています。
私は、新規事業責任者として、『AINOW』のTwitter運用も含め、メディア運営全体を管理しています。
──Twitterはどのような体制で運用していますか?
編集部の社員がメインで担当しています。1週間に1回会議をして、来週はどんなツイート(現ポスト)をするかを決めています。ツイートは、『AINOW』に掲載している記事が中心です。
──どのような目的でTwitterを始めたのですか?
読者が求めている情報を探って、編集方針を定めるための調査を目的にしています。マーケティングのためのマーケティングリサーチのような位置づけですね。2016年5月にTwitterを始めて、「どのテーマが求められているのか」「どんな切り口が読者に受けるのか」を調査してきました。
「速報のニュース記事」「独自入手した情報」「やってみた系の記事」「個人の考えを書いたコラム」など、豊富なジャンルの記事をTwitterに投稿し、エンゲージメントを見ています。
──エンゲージメントといっても基準はさまざまだと思うのですが、どんなポイントを見ていますか?
ジャンルごとに重視しているポイントは違います。
コメント数を重視するのは、賛否両論になりやすい、見解や意見を述べたコラムのような記事。リツイート(現リポスト)数を重視するのは、周りの人に知らせたいと思う、速報などのニュース記事。いいね数を重視しているのは、あとでじっくり読もうと考える、アイディア記事やまとめ記事です。
こういったエンゲージメントから効果を見極め、「次は効果が良かったこのテーマの記事を深掘りしよう」というように、記事の方向性を決めていますよ。
SocialDogを利用して潜在層にアプローチ!
──SocialDogを使い始めたきっかけを教えてください。
Twitter運用ツールを使って、効率的にフォロワーを増やす施策を取りたいと思っていたのがきっかけです。読者に受ける記事を探るためにも、フォロワーが多いに越したことはないと思っていました。
そこで、「人工知能」など、『AINOW』と親和性の高いキーワードで投稿している人に向けて、アプローチする施策を取りたくて。しかし、手作業でやるとかなり工数がかかるため、なかなかフォロワー増加の施策に手をつけられなかったのです。
「効率化できる便利なツールはないか」とインターネット検索をしている中で、SocialDogを知りました。いくつかのツールを取材したり実際に使ったりしましたが、最終的にSocialDogを利用しています。
──どうしてSocialDogを選んでいただいたのですか?
試してみたツールの中で、一番コストパフォーマンスが高かったからです。SocialDogと同じ機能が付いて、月に5〜10万円くらいかかってしまうツールもありました。
しかし、SocialDogなら0円から使えますし、自分たちのフェーズに合わせてプランを組めます。現在、私の部署では、3つのアカウントを有料プランで運用していますが、コスパは良いですよ。
まだ成長段階のメディアで予算をあまりかけられないので、安価に高機能を使えるのはありがたいと思っています。
──SocialDogのどの機能を活用されていますか?
重宝しているのは指定したキーワードについて投稿しているアカウントにアプローチできる「キーワードモニター」と「受信箱」です。AI関連のツイートをしたアカウントにアプローチして、『AINOW』のフォロワーを増やす施策を実施しています。『AINOW』が出す情報に興味があるであろう潜在層にアプローチしているイメージです。
──かなりスピーディーに増えていますね。SocialDogを導入してから運用のやり方に変化はありましたか?
変化しましたよ。以前は、Twitter担当の社員が独自にツイートを分析して、独自に施策を考えていました。レポートも出していなかったので、メンバー同士でTwitterの状況をあまり共有できていなかったのです。
しかし現在は、ダッシュボードのグラフを見ながら、メンバーで振り返りができるようになりました。結果を見ながら、それぞれの意見を出し合えています。
──意見を出し合えるのは、良い環境ですね。他にもありますか?
あとは、予約投稿ツイートができる「ツイートマネージャー」を使って、1週間のツイートをまとめて登録しています。1日にまとめて作業できるので、効率的に業務をこなせるようになりました。
それぞれのメディアの目的に合った使い方で、効果的なTwitter運用を
──SocialDogを使って、メリットに感じたことがあれば教えてください。
業務を効率化できたことによって、コスト削減できたのが大きなメリットでしたね。以前は1日2〜3時間かけていたのを、今では1週間で2〜3時間に減りました。
担当者の時給を3,000円と考えると、3,000円×15時間(一週間)で45,000円。1カ月で20万円ほどTwitterにかけていた計算になります。しかし、導入してからは、1カ月で35,000円ほどに抑えられているのです。
工数を減らせた分、ユーザーの興味を探る施策や記事制作など他のマーケティング施策にもっと時間を使えるようになりました。
──進藤様は、メディアがTwitterを運営するにあたって、どのような戦略を取るべきだと考えていますか?
メディアの規模やフェーズによって、取るべき戦略は違うと思います。既にフォロワーが多いマスメディアや広告予算をふんだんに使えるアカウントであれば、記事を投稿してサイトへの流入を増やすことはできるでしょう。しかし、『AINOW』のようなニッチなメディアは、マーケティングのための調査を目的にして使った方が効果的だと考えています。
それぞれのフェーズに合わない使い方や無理な目標を達成しようとすると、無駄な工数を増やしてしまいます。例えば、小さなメディアがサイト流入を増やすために、ツイートのインプレッションを高めようとアカウント運用を頑張っても、あまり効果はありません。
目的や目指すべき目標に合った使い方をすれば、効率的に効果を出せるツールだと思いますよ。
──最後に、今後の展望を教えてください。
もともと、読者が求めている記事を探るためにTwitterを運営しているので、フォロワーが増えたらアンケート施策を実施したいです。今は、Twitterで記事に対しての反応しか聞けていないので。
Twitterのアンケート機能で「どんな記事が見たい?」という質問をして、今までの分析の答え合わせをしていこうと考えています。
ツイートでフォロワーの反応を分析し、読者の求めている記事をリサーチしている『AINOW』。
メディア運営をされていて、「なかなか思うように数字が伸びない」「読者がどんな記事を求めているのか分からない」と悩んでいる方は、進藤様がお話しされていたやり方を試してみてはいかがでしょうか?
SocialDogは無料で使い始めることができるので、お気軽に登録してみてください。