映画・アニメ・音楽などエンタメ系コンテンツを中心に、デジタルプロモーションやマーケティング支援を手掛けるデジタルクリエイティブエージェンシー、株式会社ULM(ウルム)。主に映画作品のSNS運用を支援する同社では、日々のX(Twitter)運用やキャンペーン施策にSocialDogを活用いただいています。
同社におけるSNS運用の狙いや戦略、そしてSocialDogを導入した背景や得られた成果について、デジタルマーケティング部の煎谷様にお話を伺いました。
映画作品のXアカウント運用を手掛けるULM社
デジタルマーケティング部 煎谷様
ー 貴社の事業についてお聞かせください。
弊社では、主に映画のプロモーションやマーケティング支援を手掛けています。もともとはデザイン制作がメイン事業だった背景から、映画のオフィシャルサイトの制作やキャンペーン、企画、プロモーションツールの開発など、デザイン力という強みを活かした事業を展開しています。
プロモーションやマーケティングにはさまざまな企画、施策がありますが、その中でもお客さまにご提案することが多いのがソーシャルメディアの運用、特にXによる情報発信です。弊社では、アカウントの立ち上げから日々の投稿、キャンペーンの企画、実行、レポーティングまでを一気通貫でご提供しています。
また弊社はSNS運用だけでなく、オフィシャルサイトや各種クリエイティブの制作も手掛けています。そのため各メディアに合ったフォーマットを守りつつ、映画作品の世界観や雰囲気に最適なクリエイティブの企画、制作が可能であることが強みです。
きっかけはXのAPI有料化。手作業によるキャンペーン作業で腱鞘炎にも
ー SocialDogを導入する以前は、どのようにXを運用していたのでしょうか?
弊社がSNS運用をお客さまにご案内し始めたのは2019年ごろからです。今でこそ映画の宣伝にXによる情報発信はほぼ必須となりましたが、当時はたまにご依頼いただく程度の盛り上がりでした。映画のプロモーション施策はゼロからアカウントを立ち上げ、期間限定の取り組みとなることがほとんどです。そのため、大事なのはアカウント立ち上げからの初速であると考え、さまざまなプロモーション施策に取り組んできました。
ー SocialDogを導入する以前は、Xの運用にどのような課題を感じていましたか?
きっかけとなったのは、Xの利用規約やAPI制限の範囲、そして有料に変更になったことを受け、これまで使ってきたサービスが使えなくなったことです。サービスを使わずに懸賞のキャンペーンを実施してみたのですが、ハッシュタグを含む投稿や公式アカウントをフォローしているかを一つひとつ一生懸命確認しながら集計することになってしまい……。
結局、1回のプロモーションの当選者集計に3時間もかかってしまったり、腱鞘炎になってしまったりと、今までは普通にできていたキャンペーンが非常に手間と時間がかかるようになってしまったのです。
XのAPI有料化を機に有料プランへ移行。他社ツールへ乗り換えなかった理由とは
ー SocialDogはどのようなきっかけから導入することになったのでしょうか。
私がソーシャルメディアの運用に携わるようになる以前から、無料プランでSocialDogを導入していました。転機になったのはXのAPIが有料化したタイミングで、最も高額なプランをSocialDogさんが契約するというニュースを目にしたことでした。そのニュースを見て、社内ですぐ共有したことを覚えています。
ー SocialDog導入後に、他社ツールへ乗り換えることは検討されましたか。
何度か社内から「なぜSocialDogなのですか」「他のツールは検討しましたか」と聞かれたことがありました。SocialDogから他社ツールへ乗り換えなかったのは、私がSocialDogの操作に慣れており、他社ツールに乗り換えるべき特別な理由がなかったからです。操作も分かりやすく、慣れると直感的に操作できます。新しい機能が実装されても視覚的にすぐ分かるので、戸惑ったこともないですね。
各投稿や競合アカウントの分析、キャンペーンでは当選者の選定に活用
ー SocialDogはどのようなシーンに活用いただいていますか。
私が普段の業務でよく確認しているのは、投稿ごとのエンゲージメントですね。投稿によって伸びる投稿、伸びない投稿がありますので、映画作品ごとのターゲット層やその時の流行りなどの考察を加えてレポートにまとめ、お客さまにご報告しています。また、伸びた投稿についてはその理由まで仮説を立て、今後の投稿案に活かしています。
また、長期間の運用をサポートしているお客さまに対しては、競合他社のアカウントの運用状況を、具体的にはフォロワー数の増減や直近の投稿内容などをベンチマーク機能で追いかけ、必要に応じて報告資料にまとめています。
ー フォロワー獲得のキャンペーンでは、SocialDogをどのように活用いただいていますか。
当選アカウントの抽出、抽選に活用しています。SocialDogの抽選機能で当選者を決定し、リストにまとめてお客さまに最終確認をしていただきます。問題がなければ、当選者のアカウントにDMを送り、商品などを発送してキャンペーンは完了です。
長文投稿の予約機能を高く評価。3時間はかかっていたキャンペーン作業を1時間以内に短縮
ー 特に評価いただいているSocialDogの機能をお聞かせください。
以前はX上ではできず、SocialDogのようなサードパーティのツールでしかできなかった140字を超える長文投稿を予約できる機能を重宝しています。長文投稿は文章が途中で見切れてしまうため、なるべく避けるようにはしているのですが、伝えたい情報が140字にどうしても収まらない場合には長文投稿をするしかありません。特に映画情報の場合、情報解禁日が休日や勤務時間前の早朝に指定されていることがあるため、勤務時間外に出社しなくても投稿できるようになったことは働き方の面でも高評価です。
ー SocialDogの導入でどのような成果が得られていますか。
当選者の抽出だけで3時間はかかっていたキャンペーン作業ですが、当選者の選定からお客さまへの報告までを1時間以内に抑えられるようになりました。繁忙期は1週間で複数アカウントからキャンペーンを3回も実施することがあるのですが、余裕を持ったスケジュールとリソースで作業を完了できています。
また、Xアカウント運用の安定化にもSocialDogは貢献しています。以前、Xの管理画面上でいきなりフォロワー数やコンテンツへのエンゲージメントなどの数字が確認できなくなる不具合が発生しました。おそらくは、経営体制が変わったタイミングでのブルーバッチ(青いチェックマーク)の仕様変更による影響だと推測しています。近年のXはいきなりの仕様変更や不具合が多発するようになり、お客さまのアカウントをお預かりする立場として非常に不安です。しかし、Xの運営が不安定になっても、SocialDogはいきなり変更になることはないため、安定したX運用が続けられることは嬉しいですね。
お客さまの映画作品やサービスの魅力を、もっと多くの方へ伝えるために
ー X運用における、今後の展望について教えてください。
SNSによるプロモーションやマーケティング施策に対して、もっと詳しくなりたいと思っています。お客さまの映画作品やサービスの魅力をより多くの方に伝えていくために、Xによるマーケティングは必要不可欠です。他社のベンチマークをしっかり抑え、お客さまのXアカウントを戦略的に運用して伸ばしていくため、引き続きSocialDogを活用していきたいと思います。
ー SocialDogはどのような企業におすすめできるツールでしょうか。
安定したX運用を実現したい企業にはおすすめできると思います。キャンペーン機能や予約機能によって、日々の運用が楽になるだけでなく、心理的にも安心して案件に取り組むことができます。たとえ何かトラブルが起きてもすぐに回答いただけますので、企業としての信頼感があります。弊社のようにお客さまのアカウントをお預かりしている企業や大手企業はぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。